内容 |
「やまぐちの豊かな流域づくり構想(椹野川モデル)」(平成15年3月策定)に基づき、上流の森林から中流域の農地・市街地、下流域の干潟や海に至るまでの流域全体を捉えて、産学公が連携・協働しながら地域の実情に応じた特色ある流域づくりを推進する。
特に、悪化している河口干潟の再生のために、産学公の連携・協働により、干潟再生に向けた事業を実施し、そのモニタリングを行う。
また、平成25年度からは、椹野川モデルの成果や課題を検証し、他流域においても実情に応じた流域づくりの促進に取り組んでいる。
なお、平成25年12月9日、(公社)日本ユネスコ協会連盟が実施する第5回「プロジェクト未来遺産」に、椹野川流域での自然保護活動が登録された。
○やまぐちの豊かな流域づくり構想の進行管理
本構想に掲げている13の主な取組の推進、その進行管理を実施
○山口湾の干潟耕耘、モニタリング等
・ 平成16年度から県が実施してきた干潟再生実証試験の成果を踏まえて、椹野川流域連携促進協議会、漁協等が住民、大学等と連携・協働して、干潟耕耘、アサリの食害防止用被覆網の設置・管理、アサリ等モニタリングを実施
・ 耕耘作業に併せて、住民や子どもたちを対象に、潮干狩り体験や干潟生物の観察会を実施
○カブトガニ幼生生息調査
関係団体、大学、住民、行政等が連携して、平成18年度から、山口湾においてカブトガニの幼生の生息調査を実施し、生息状況の取りまとめを実施
なお、本活動は、平成29年12月、国連生物多様性の10年日本委員会の「生物多様性アクション大賞2017」に入賞し、平成31年3月、第14弾の認定連携事業となった
○野鳥調査
関係団体が、山口湾において野鳥の種数・飛来数の調査を実施
○調査研究
関係大学、研究機関等が連携して、干潟環境やアサリ育成手法等に係る調査研究を実施
○ナルトビエイの駆除
椹野川河口域において、平成19年度から、貝類の食害生物であるナルトビエイの駆除を実施
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