内容 |
ため池や用水路などの農業水利施設は、農産物の生産だけでなく、生態系の保全など多面的な機能を持っています。しかし、都市化の進行・農村の混住化や農家の減少・高齢化などにより、それら施設の維持管理能力が低下してきています。
このため本県では、平成15年度から独自の取組として「アドプト活動」を推進しています。
「アドプト活動」の「アドプト」とは養子縁組を意味しており、地域(自治会・団体・学校)や企業などの「里親」が、「養子」に見立てた農業水利施設の清掃や緑化活動を実践する活動です。
この活動を通じて農業水利施設が「地域の財産」として再認識され、地域協働により保全活動を行うことで、「結いの再生」や「新たな結い」づくりなど地域の活性化につながることが期待されます。
本県では、令和3年度末までに、224の団体が「活動開始宣言」である協定締結を施設管理者等と結び、活動を展開しています。
また、このアドプト活動による効果・効用を更に全県域に波及させるため、県内の模範となる優れた活動を「岩手県アドプト活動モデル賞」として顕彰するなど、農業水利施設の管理者はもとより、広く県民にも広報を積極的に行い、認知度の向上を目指しています。
|