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タイトル 有機リン系農薬の空中散布の自粛を要請
施策・事業名称 農薬適正使用推進
都道府県名 群馬県
分野 農林水産
事業実施期間 平成18年6月6日~
施策のポイント 群馬県では農業と健康の双方を考慮し、代替の防除技術があることと、健康への影響が完全には払拭できないことから、県民の健康と安全を守ることを第一に考えて、平成18年6月に無人航空機の防除関係者に対し、無人航空機による有機リン系農薬の散布自粛を要請しました。それ以降、有機リン系農薬の空中散布は実施されていません(群馬県調べ)。
内容 1 背景・経緯
有機リン系農薬の無人航空機による散布は、適正に使用すれば安全性の高いものとして、水稲などの害虫防除に使用されていますが、地上散布で使用するときよりも高い濃度の農薬を使用するためガス化し、ガス化した有機リン系農薬を吸い込んでしまうことで、健康障害が出る可能性があるとの指摘があります。実際に、頭痛や目まいに悩む患者の声が県にも届けられていました。
こうした有機リン系農薬の影響について、国や県の研究機関などで研究が行われていますが、まだ明確に解明されておらず、さまざまな意見や議論があります。

2 目的・ねらい
県民の健康や安全を守ることを目的に、無人航空機による有機リン系農薬の散布自粛を無人航空機の防除関係者に要請しています。

3 事業の概要
群馬県では農業と健康の双方を考慮し、代替の防除技術があることと、健康への影響が完全には払拭できないことから、県民の健康や安全を守る事が最も大切であるとの考えに基づき、平成18年6月に無人ヘリコプターによる防除関係者に対し、県全域を対象に、無人ヘリコプターによる有機リン系農薬の散布自粛を要請しました。
なお、要請に先立ち、各団体で要請への対応が可能であるか確認を行ったところ、以前から進めていた防除技術の普及により、概ね対応が可能とのことでした。

4 実績・効果
要請後、県内では無人ヘリコプターによる有機リン系農薬の空中散布は自粛されました。また、頭痛や目まいを起こす患者が激減したとのコメントを県内医療関係者から受けています。

5 今後の取組
無人航空機の防除関係者向けの県ウェブサイト等を通じて有機リン系農薬の空中散布自粛を要請するなど継続して対応していきます。
関連
ホームページ
https://www.pref.gunma.jp/page/9261.html
本件問合先 農政部技術支援課
027-226-3038
shienka@pref.gunma.jp