政策個表

タイトル ツシマヤマネコ保護増殖事業
施策・事業名称 ツシマヤマネコ保護増殖事業
都道府県名 長崎県 本件問合先 県民生活環境部自然環境課
分野 環境 095-895-2381
s16110@pref.nagasaki.lg.jp
内容 1.目的
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく国内希少野生動植物種に指定されているツシマヤマネコについて、国の「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画」に基づく保護増殖事業を実施し、本種が自然状態で安定的に存続することができるよう、保護対策を推進することを目的とする。

2.概要
ツシマヤマネコは長崎県対馬にのみ生息し、国の天然記念物に指定される小型の野生ネコ科動物であり、日本版レッドデータブックでは最も絶滅のおそれの高い絶滅危惧1A類に分類されている。

環境省が実施した第5次生息状況調査(令和2年3月結果発表)では、対馬全島で約90頭または約100頭と推定されている。上島における推定生息数は2000年代前半から大きな変化はなく、2010年代前半までは減少している可能性があったものが、2010年代前半から2010年代後半にかけてわずかに増加した可能性があり、個体数の減少傾向が止まったと考えられています。なお、対馬下島においても、平成19年4月、23年ぶりに写真撮影により生息が確認されて以降、痕跡調査や自動撮影により生息が確認されている。

絶滅を回避するため、平成11年より福岡市動植物園の協力を得て飼育下繁殖が試みられ、平成12年に初めて繁殖に成功している。
現在は国内9施設で協力し、遺伝的多様性に配慮した飼育下繁殖及び分散飼育に取り組んでいる。(令和3年4月末時点の飼育下個体数は27個体)

ツシマヤマネコ保護増殖事業については、環境省主導により実施されており、長崎県では平成元年度から国の委託を受け次の事業を実施しているほか、長崎県独自の事業として、対馬野生生物保護センターにおける利用者に対する自然解説を実施するとともに、対馬下島での環境省によるツシマヤマネコの野生順化施設の整備と合わせ、下島地域住民をはじめ県民一体となった理解協力を得るための取組として、平成25年度から下島小中学生を対象とした体験学習や講演会を始めとした普及啓発を開始した。

3.取組状況
(1) 生息状況モニタリング

1) 痕跡調査

あらかじめ設定した調査ルート(主に林道1~2㎞)を概ね月1回の頻度で踏査し、ツシマヤマネコの可能性が高い糞を検体として採取し、県環境保健研究センターでDNA分析を実施し、種判別結果から生息の確認を行っている。

2) 自動撮影調査
痕跡調査では得られない詳細な個体情報を得るために島内27箇所において自動撮影装置により実施している。

(2) ツシマヤマネコ保護思想の普及啓発
1) 交通事故防止キャンペーンの実施
2) パンフレット、チラシ、ポストカードなどの作成・配布
3)下島小中学生を対象とした普及啓発(令和2年度実績)
・下島小中学生対象ツシマヤマネコ講演会 4回

(3)対馬野生動物交通事故対策連絡会議の開催
ツシマヤマネコの減少要因として、交通事故が数年来の大きな課題となっており、ツシマヤマネコを中心とした対馬の野生動物にも配慮した道路整備や、交通事故の予防につながる道路周辺の環境整備を進めるため、関係行政機関の連携を強化し、今後の公共事業や普及啓発活動に反映させることを目的として、情報交換の場となる連絡会議を開催している。
具体的な交通事故対策としては、ドライバーへの普及啓発活動のほか、交通事故多発地点への「野生動物用反射板」の設置や長崎県・民間団体による「ネコ走り」の設置など、道路への対策のほか、道路の設計、施工、管理等を実施する際の配慮事項などをとりまとめた、「ツシマヤマネコに配慮した道路工事ハンドブック」(平成24年度版)を作成し、今後の交通事故防止対策に資することとしている。
ツシマヤマネコ写真
ツシマヤマネコ写真
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