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タイトル 丹沢大山自然再生の取組
施策・事業名称 丹沢大山保全・再生対策事業,丹沢大山自然環境保全対策事業
都道府県名 神奈川県
分野 環境
内容 1,趣旨・目的
丹沢大山は国定公園に指定され、県民にとって身近な自然の宝庫であるとともに、かけがえのない水源地域ですが、近年、ブナ林の衰退、高密度化したニホンジカの採食圧による植生劣化など、自然環境の劣化が進んでいます。
そこで、問題解決の新たな仕組みを探るため、平成16年度から17年度にかけて「丹沢大山総合調査実行員会」(現在の丹沢大山自然再生委員会。以下、「再生委員会」という。)」は「丹沢大山総合調査」を実施し、その結果に基づき、平成18年度に「丹沢大山自然再生基本構想」(以下、「基本構想」という。)を策定しました。

2,主な特長
この「基本構想」は、自然再生を進めるための基本的な考え方を行政だけでなく、市民団体や学識者など「丹沢大山総合調査」に携わった「再生委員会」が様々な角度から丹沢大山の自然環境を評価して、将来あるべき姿と課題を取りまとめたものです。県は「基本構想」に基づき、県自らが実行する「丹沢大山自然再生計画」を策定しました。これは、全国的にも先進的な取組です。

3,取組内容・主な成果
「丹沢大山自然再生計画」は、丹沢大山の自然環境の保全だけでなく、失われた自然環境を取り戻す「自然再生」の視点から策定したもので、 平成19年度からの2期10年にわたって丹沢大山の保全・再生に取り組みました。主な施策となるブナ林の再生事業について次のような結果を得ました。
・ブナ林衰退の仕組み等を概ね解明
・ブナ林再生のための技術開発の進展
・土壌流出防止対策やシカの管理捕獲対策実施箇所で、植生回復等、一定の成果を確認

4,今後の取組
自然再生には時間がかかり長期的に取り組む必要があるため、第3期計画を策定し、平成29年度より取組をさらに進めていくこととしました。特にブナ林の再生事業については第2期の成果を活用し、植生保護柵、土壌保全工、シカ管理、ブナハバチの防除対策等を効果的に組み合わせた統合的な取組みを実施します。
植生保護柵によりシカの影響を排除し、林床植生が回復した状況
植生保護柵によりシカの影響を排除し、林床植生が回復した状況
本件問合先 自然環境保全センター研究企画部自然再生企画課
046-248-0323
fm1644.ysi@pref.kanagawa.jp