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タイトル 「水銀フリー社会」の実現に向けた取組み
施策・事業名称 「水銀フリー社会」の実現に向けた取組み
都道府県名 熊本県
分野 環境
内容 1 目的
平成25年10月に熊本県(熊本市及び水俣市)で開催された「水銀に関する水俣条約外交会議」において水俣条約が採択され、日本は平成28年2月2日に条約を締結し、平成29年8月16日に発効された。
熊本県では、水俣条約の早期発効及び水銀フリー(※)社会の実現に向け、国内外に対して先導的な取組みを実施する。
(※)水銀フリー
水銀が含まれる製品をできる限り使わないようにし、また、使用済みの製品を適正に廃棄すること等により、最終的に水銀が使われなくなる状態をいう。


2 事業内容と成果
水銀フリー社会の実現に向けて、(1)水銀含有廃棄物の適正処理の推進、(2)海外の水銀専門家の育成支援、(3)国内外に向けた情報発信、の3点を柱とした、国内に例のない新たな取組みを進めている。
この取組みはマスコミ等に大きく取り上げられ、マスコミ等を通じて県の水銀フリーに向けた取組みを効果的に周知・啓発している。

(1)水銀含有廃棄物の適正処理の推進<取り組むべき事項を整理し、施策を実施>
◆平成26年度(各主体が取り組むべき事項を整理した提言の取りまとめ)
○県内における水銀の使用、保管、廃棄状況等に関する調査の実施【廃棄物対策課】
○県内外の水銀専門家による「水銀の使用削減及び水銀廃棄物の回収・処理に関する検討会」の開催【環境政策課・廃棄物対策課】
◆平成27年度(提言をもとに本格実施)
○市町村、事業者向け研修会、県民向け講演会の開催【廃棄物対策課】
○家庭に眠る水銀体温計等の回収キャンペーン【廃棄物対策課】
○医療機関に眠る水銀体温計等の回収促進【廃棄物対策課】
◆平成29年度
〇市町村担当者向け研修会の開催【循環社会推進課】
〇水銀含有廃棄物収集運搬・処理事業者向け研修会の開催【循環社会推進課】
〇国と連携し、県の廃水銀体温計等の回収に併せて市町村分を回収処理【環境政策課】

(2)海外の水銀専門家の育成支援(留学生への奨学金制度)<世界的な水銀対策の推進に貢献>
◆平成26年度、平成27年度、平成28年度、平成29年度
○熊本県立大学と国立水俣病総合研究センター(国水研)の連携大学院において、水銀研究留学生を受入 (H26:2名(台湾、ベトナム ) H27:2名(中国、タイ) H28:1名(台湾) H29:1名(インドネシア))【環境政策課】

(3)国内外に向けた情報発信<世界に向けたメッセージの発信>
◆平成26年度
○国、県、水俣市共催により水俣条約1周年フォーラム(H26.10.18)の開催【環境政策課】
○INC6(H26.11.3~7 バンコク)における情報発信【水俣病保健課】
○熊本市と連携した水銀保管の取組み【環境政策課】<県・政令市連携の全国初の取組み>
※水俣条約が発効するまでの間も、熊本県内の水銀含有廃棄物から回収された水銀が輸出され、世界で新たな水銀被害を生むことがないよう、熊本市は熊本市内で、熊本県は熊本市以外の県内市町村で、回収される水銀と同等量の水銀を買い取り、それぞれの施設で保管
(熊本県分の保管した水銀は庁内の水銀フリーPRコーナーで啓発のため展示)
◆平成27年度
○国、県、水俣市共催により水俣条約2周年記念行事(H27.10.18)の開催【環境政策課】
○電池工業会のボタン電池自主回収と連携した回収促進のための啓発【環境政策課】
○熊本市と連携した水銀保管の取組み【環境政策課】
◆平成28年度
○国、県、水俣市共催により水俣条約3周年記念行事(H28.10.7)の開催【環境政策課】
○熊本市と連携した水銀保管の取組み【環境政策課】
◆平成29年度
○国、県、水俣市、UNEP共催により水俣条約発効記念行事(H29.7.1)の開催【環境政策課】
〇熊本市と連携した水銀保管の取組み【環境政策課】
関連
ホームページ
http://www.pref.kumamoto.jp/hpkiji/pub/List.aspx?c_id=3&class_set_id=1&class_id=1465
本件問合先 環境政策課
096-333-2263
kankyouseisaku@pref.kumamoto.lg.jp