政策個表

タイトル 富山型デイサービスの推進
施策・事業名称 富山型デイサービスの推進、普及・活用(特区制度の活用による地域の活性化)
都道府県名 富山県 本件問合先 厚生部厚生企画課
分野 健康福祉
076-444-3197
内容 <富山型デイサービス>
赤ちゃんからお年寄りまで、障害の有無に関わらず、誰もが一緒に住み慣れた地域でデイサービスを受けられる場所、それが「富山型デイサービス」です。
この「富山型デイサービス」は、平成5年、病院を退職した3人の看護師の方々が開設した「このゆびとーまれ」からはじまりました。民家を使い、家庭的な雰囲気のもと、対象者を限定せずにサービスを提供するこの施設は、既存の縦割り制度にはない柔軟なサービスの形として、開所当初から全国的に注目を集めました。
富山から全国に発信した新しい福祉サービスである「富山型デイサービス」には、家庭的な雰囲気で過ごせること、小規模ゆえに個々の状態に合わせたきめ細かなケアを提供できること、利用者を限定しないため、お年寄りと子ども、障害者と子どもなどが一緒に過ごすことによる生活上の相乗効果があること、など様々な利点があります。

<事業実施内容>
富山県では、身近な地域で様々な福祉ニーズに対応できる共生型福祉拠点として富山型デイサービス事業所の設置を促進しており、次のように、新たな富山型デイサービス事業者の参入を促すこと、既存の富山型デイサービス事業者の活動を支えることを目的とした様々な事業を実施しています。

○富山型デイサービス施設整備事業
・富山型デイサービス施設の新築整備に対する助成
基準額12,000千円(県1/3、市町村1/3、事業者1/3)
○富山型デイサービス施設住宅活用整備事業
・民家等の改修による富山型デイサービス施設の整備に対する助成
基準額6,000千円(県1/3、市町村1/3、事業者1/3)
○富山型デイサービス起業家育成講座
・富山型デイサービスを起業したい方を対象に、起業に当たっての留意点や
財務などの制度に関する説明、実際に起業された方の体験談などを盛り込
んだ研修を開催
○富山型デイサービス職員研修
・サービスの質の向上を図るため、富山型デイサービスに勤務する職員を対
象に、高齢者、障害者、児童など、分野を横断する総合的な研修を開催

<特区制度の活用による地域の活性化>
「富山型デイサービス」は、従来の行政にはない民間の柔軟な発想に基づき誕生したサービス形態で、行政がこれをバックアップするというかたちで発展、拡大してきました。
具体的には、国の構造改革特区を積極的に活用して規制緩和を実現し、平成15年に「富山型デイサービス推進特区」*1、平成18年に「富山型福祉サービス推進特区」*2の指定を受け、介護保険の施設で障害児(者)がサービスを受けられるようになりました。
また、平成23年12月には「住み慣れた地域で生活が継続できる共生社会の実現」を目指し、地域活性化総合特区「とやま地域共生型福祉推進特区」*3の指定を受け、福祉的就労*4の規制の特例措置(要件の緩和)が認められました。

*1富山型デイサービス推進特区…平成18年10月 全国展開
*2富山型福祉サービス推進特区…平成28年4月 全国展開
*3とやま地域共生型福祉推進特区…平成30年4月 全国展開
*4福祉的就労…富山型デイサービス事業所等において、雇用契約によるものではなく、障害者がスタッフから助言・指導を受けながら、掃除、洗濯、配膳において補助的な役割を果たす就労


<今後の目標>
地域共生の理念を普及啓発することにより、新規の富山型デイサービス事業所設置を促進するとともに、一般のデイサービスから富山型への転換を促し、2021(平成33)年度末までに県内に200箇所(小学校区単位に1箇所)の設置を目指します。
また、共生社会の実現に向けた取組みをさらに推進するとともに、富山で生まれた地域共生型福祉の取組みを全国に発信していきたいと考えています。

<全国への広がり>
平成29年度に富山型デイサービスをモデルのひとつとした「共生型サービス」が法律上位置づけられ、平成30年度からサービスが開始されました。
報酬についても送迎加算等の各種加算が認められるなど、より安定的な運営を行うことができるようになり、今後、全国に富山型デイサービスのような取組みが広がることが期待されます。
とやま地域共生型福祉推進特区
とやま地域共生型福祉推進特区