政策個表

タイトル 小児がん患者への放射線治療における治療装置小児用固定台の自前製作
施策・事業名称 小児がん患者への放射線治療精度向上
都道府県名 東京都 本件問合先 東京都多摩総合医療センター庶務課庶務担当
分野 健康福祉 042-323-5111
事業実施期間 平成23年6月1日 ~ S8000404@section.metro.tokyo.jp
施策の
ポイント
小児がんの中で最も多いのが小児白血病で、その治療法である骨髄移植では放射線の全身照射が行われますが、体の小さい小児患者の場合、照射時間が長くなります。照射中は患者の体を固定する台を使いますが、大人用の固定台では側臥位(横を向いて寝た状態)を保つ必要があり、長時間同じ姿勢を保つことは小児患者にとって負担になっていました。
そこで、照射中に小児患者の体を仰臥位(仰向けの状態)で固定する台を独自に考案し自前で製作しました。また、小児患者が長時間同じ姿勢を保てるように、照射中に子供向けアニメ等のDVDを視聴できる装置を備える工夫も施しました。
これらにより患者の負担が激減し、照射精度が向上し、副作用の少ない照射が可能となりました。
内容 【固定台製作の経緯】
1 製作前の課題
(1)大人用の固定台しか保有していなかった。
(2)大人用の固定台では線量の均一化が悪くなる。
(3)大人用の固定台では照射中に患者が動いてしまい、治療精度が悪くなる。要因は次の3点が考えられる。
(ア)子供は集中できない
(イ)子供の体は固定がしにくい(体が小さく、柔らかい)
(ウ)照射にかかる時間が長い
(4)大人の台では子供に安心感を与えられない。

2 製作した固定台のメリット、工夫点等
(1)側臥位側方照射から仰臥位正面照射に変更が可能となった。
(2)照射に要する時間が大幅に短縮された。
(通常の小児全身照射時間90分 → 導入後40分)
(3)照射中にアニメ等のDVDを視聴できる装置を付属させることにより、照射中の患者の動きの抑制に繋げた。
(4)吸引固定具を併用することにより、患者体位の長時間保持を可能とした。
(5)レーザーポインターを付属させることにより、照射セッティング精度が格段に向上した。
(6)固定具を子供が好むロケット形にし、安心感と楽しさを与える工夫をした。
(7)製作品の材料は不使用となった廃材を再利用することにより、メーカー等から特注品を購入するのに比べ、大幅なコスト低減となった。

【導入施設】
多摩総合医療センター
※併設されている小児総合医療センターの小児患者の放射線治療時に利用。
関連
ホームページ
https://www.fuchu-hp.fuchu.tokyo.jp/