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タイトル 世界遺産白神山地の価値を伝え、将来にわたって保全していくために
施策・事業名称 白神山地保全推進事業
都道府県名 秋田県
分野 環境
内容 【目的】
秋田・青森両県にまたがる白神山地は、1993年に日本で最初の世界自然遺産に登録された。登録から30年が経過し、白神山地を訪れる人の減少や、保全活動や学術調査等において現地を案内できるガイド人材の不足などの課題が顕在化している。
このため、白神山地の価値や魅力を来訪者の方々に伝える活動、保全活動を行う人材の育成や自然体験等を通じた環境教育、アクティビティ等の情報等の一元化による新たな利活用の取組を推進する。
【取組内容】
白神山地の保全活動など事業の趣旨に賛同していただいた事業者の協力を得ながら、地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)も活用し、次の取組を実施している。
(1)次代を担う子どもたちに対する環境教育の推進
白神山地は、世界遺産に登録された素晴らしい森林生態系が維持されており、自然環境学習の場として優れたフィールドとなっている。普段、白神山地の自然に接する機会が少ない県央・県南の小学生・中高生を対象に白神山地の魅力や環境保全の重要性を学ぶ自然体験や模擬就業体験等を実施するとともに、白神山地に関心の高い首都圏の児童と地域の児童等との交流を行うなど、将来の白神山地の環境保全等を行う担い手を育成するための環境教育を推進している。
・開催場所:藤里町、八峰町(白神山地周辺地域)
・開催回数:①日帰り4回(対象:県内小学4年生~6年生)
      ②日帰り1回(対象:県内中高生)
      ③1泊2日1回(対象:首都圏小学4年生~6年生)
(2)白神山地総合ガイドの人材育成
世界遺産登録から30年あまりが経過し、遺産地域での保全活動や学術調査等において現地を案内できるガイドが高齢化等により減少している。このままでは世界遺産の保全管理体制を維持できなくなり、また、白神山地の価値などを後世に伝えられなくなることが懸念されており、人材育成が喫緊の課題となっている。
そこで、これまでの県認定のガイド資格認定制度を見直し、新たに県認定のガイド資格2種(新規取得資格・ガイド資格を有する者の中でより高度な知識・ガイデイング技術を持ち、遺産地域で活動できる資格)を付与するための講習(全6日)及び試験(筆記・面接)を通じて、白神山地保全推進の担い手としての後継者及び専門性の高いガイドの育成を実施する。旧制度により認定したガイドについても更新講習の受講により、現制度のガイドとして資格を引き継いでいく。
・認定者数38名(令和7年3月末現在)
(3)エコツーリズムの推進
①白神山地エリアの来訪者減は、多くのアクティビティがあるにもかかわらず、情報が集約・整理されていないことが要因の1つとなっていた。そのため、白神山地エリアのデータベースwebサイトを作成(令和6年度)し、集約化された情報を幅広い層に発信することで、ニーズに応じたツアーを造成しやすくする取組を行っている。
②白神山地の環境保全や観光振興等の先頭に立って活動できる人材を育成するため、地域おこし協力隊への移行を視野に入れたインターン制度を導入する。
(活動内容)・自然と文化を絡めたエコツアー商品の造成
      ・データベースwebサイト運営、情報発信
      ・ガイド業務、巡視及び環境保全業務
      ・ガイドデスク業務補助
【今後の展開】
世界自然遺産としての白神山地を適切に保全した上で、①次代を担う人材を育成するため、児童・生徒向けの自然体験・模擬就業体験を通じた環境教育、首都圏の児童と地域の児童からなる子どもサミットの開催による交流人口の創出、②世界自然遺産としての価値や魅力を伝えるあきた白神認定ガイドの新規募集・スキルアップ、③データベースwebサイトの運用、地域おこし協力隊の活用によるエコツーリズムの推進に向けた取組を推進する。

小岳山頂からの遺産地域
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ホームページ
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本件問合先 生活環境部 自然保護課
018-860-1614
shizenhogoka@pref.akita.lg.jp