先進政策バンク詳細ページ
タイトル | カワウによる被害軽減対策 |
---|---|
施策・事業名称 | カワウによる被害軽減のための総合的な取組 |
都道府県名 | 滋賀県 |
分野 |
環境 農林水産 |
内容 |
滋賀県では1980年代にカワウの繁殖が確認されて以来、その生息数が増加し2004~2009年には3万~4万羽に達しました。このことによって放流魚を含む漁獲対象魚がカワウによって食害される漁業被害、コロニーやねぐらの樹木が枯死する植生被害が顕在化しました。これらの被害を軽減させるため関係する部署が総合的な対策を実施し、効果を得ています。 1.取り組みの体制 2010年3月に滋賀県カワウ特定鳥獣保護管理計画(第一次)を、2018年4月には第三次計画に改定し、漁業被害、植生被害が顕在化していなかった頃の生息数まで減らすことを目標として取り組みを行っています。営巣地や飛来地での取り組みは、県、市町、漁協などの諸機関が国や関西広域連合とも連携しながら進めています。 2.カワウ個体数管理 県内の大部分のカワウが生息する竹生島、伊崎半島の二大コロニーにおいて、2009年からカワウの生態と個体数管理に精通した専門的・職能的技術者による捕獲を行い、2010年からカワウ生息数の急激な低減を実現しています。2004年から精度の高い生息数推定法を導入したことにより、計画的な捕獲が可能となったことも成功要因の一つとして挙げられます。 3.被害防除 (1)漁業被害対策 やな漁場や河川の釣り漁場において、カワウによる食害を防止するため、花火等による追い払い、防鳥糸の設置および銃器駆除を実施しています。さらに、アユの産卵期には親魚を保護するため主要な産卵場に防鳥糸を設置しています。防鳥糸については、防鳥糸設置研修会を実施しています。カワウ生息数の減少に伴い、漁業被害の軽減が実感されるようになってきています。 (2)植生被害対策 カワウが人の存在を忌避する習性を利用し、竹生島、伊崎半島の二大コロニーでは管理歩道やハイキングコースの整備、定期的な巡回による追い払い等によって営巣阻止または特定区域への囲い込みを目指しています。これらのコロニーでは、営巣密度の低下に伴い植生回復の兆しも見られるようになっています。 |
関連 ホームページ |
http://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/suisan/18685.html |
http://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/shizen/300479.html | |
本件問合先 | 滋賀県農政水産部水産課・琵琶湖環境部自然環境保全課鳥獣対策室 |
077-528-3873 | |
gf00@pref.shiga.lg.jp |