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タイトル 会計処理にお困りの方、まずは電話相談してみませんか? 新たな会計処理支援システムの構築
施策・事業名称 「会計ヘルプデスク」、「会計事務ナビDB」で強力に会計処理をサポート
都道府県名 鳥取県
分野 行財政改革
内容 鳥取県では、県の各所属で会計事務に携わる職員やその上司からの会計事務、会計処理に関する質問や電算処理方法等の相談に対応するため、平成26年度から会計相談対応専門職員を配置(会計ヘルプデスク)しました。
また、会計事務処理手順のフロー図と会計関連法規、処理手順で間違いを起こしやすい項目等を、職員に分りやすく解説したシステムを導入(会計事務ナビDB)することにより、会計事務ミスを防止し、効率的な会計処理が行える体制を構築しています。
第9回「全国都市改善改革実践発表会」においても、鳥取県の取組について「カイゼンの域をはるかに超えた地方自治体の大きな変革と言える。」などと高い評価を得たところです。

【背景・経緯】
鳥取県においては、各所属での会計処理の軽易な事務ミスや不十分な理解での不適切な処理が問題となっています。
かつては、以前は各所属に庶務(経理)担当職員がおり、入札や契約手続、補助金交付や支払事務等の会計事務を一手に引き受けていましたが、職員定数の削減等で会計事務に精通した職員が減少し、かつ、職種に関係なく全ての職員が直接会計事務処理を行う体制に移行したためです。
なお、本県では概ね3~4年で人事異動があり、また、非常勤職員が会計事務を担当している所属も多く、会計事務に不慣れな職員も少なくない状況です。
これまで、会計研修の充実や会計事務職員に対する自己学習用の「会計事務処理標準テキスト」を作成して事務ミスや会計事務の理解に取り組んでいたところですが、芳しい効果が発揮できていなかったところです。

【新たな支援体制等の構築】
鳥取県では、会計事務を行う職員に対する新たな取り組みとして、平成26年4月から「会計ヘルプデスク」を設置、同年10月に「会計事務ナビDB」を構築し、職員の会計処理を強力に支援・サポートしています。

(1)会計ヘルプデスク
<目的>
会計事務を行う職員やその上司からの会計事務(制度、処理方法)に関する様々な相談や質問を会計相談専用ダイヤル0857-26-8199(合言葉、会計処理に困ったらはいきゅうきゅう)を開設し、専任職員が迅速に指導、説明、アドバイスを行います。
<職員体制> 会計指導課2名 他1名兼務
<開設時間> 平日:午前8時30分~午後5時15分まで随時受付、休日等時間外:会計相談専用ダイヤルから公用携帯(相談員配備)への自動転送対応で24時間対応可能な受付体制を構築

(2)会計事務ナビDB
<目的>
職員の会計事務や会計処理の手順等をパソコン内でわかりやすく解説するデータベースを開設し、会計処理でよくある事務フロー図や注意すべき点、事務処理の根拠法令等の一元表示や検索しやすくした過去によくあった会計質疑応答、会計処理に関するお知らせ機能等を具備し、会計処理を行う職員が間違いなく処理できるようにナビゲートする機能を盛り込んでいるほか、キーワード検索も可能です。

【効果】
会計ヘルプデスクでは、専用電話や相談対応専門職員を配置した結果、昨年までは相談しづらかった会計相談が気軽に相談できる、不慣れな会計処理をするうえで手順の確認を取りやすい等、職員からは多数の歓迎の声が伝わってきており、結果として相談件数は年間2千5百万件以上(平成28年度)にのぼり、事務処理誤りの事前防止として多大な効果が上がっている状況です。
会計事務ナビDBでは、職員が手順に沿って処理することで入力ミスや処理手順間違いを防止するとともに、職員の自己学習の教材としても活用でき日々の会計事務の研鑽の一助となっています。
さらに、会計ヘルプデスクでの相談対応時に、会計事務ナビDBに掲載している業務フロー図をお互い介して相談・回答できる共通基盤的なアイテムとしても活用しており、より分りやすい説明が可能となっています。

一方では、会計事務でのミス防止や処理の効率化が図られたことにより、時間外業務の削減や取引先への早期支払が可能になる等、直接、数字で表せない波及効果もあるのではと考えています。
本件問合先 鳥取県会計管理者会計局会計指導課
0857-26-7423
kaikeishidou@pref.tottori.lg.jp