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タイトル | 新商品開発マニュアル「中小企業デザイン開発思考」(電子書籍)の発行 |
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施策・事業名称 | 新商品開発マニュアル「中小企業デザイン開発思考」(“商品開発”のためのデザイン活用サポート事業) |
都道府県名 | 大阪府 |
分野 | 商工・労働 |
事業実施期間 | 平成27年3月17日~ |
施策のポイント |
これまで受注生産型、下請け型であった中小企業が自社商品開発や提案型企業への脱却を目指して、ユーザー視点の商品開発やデザインに関する知識を身につけ、市場競争力の高い「自社商品」を開発できることを狙いとして、新商品開発マニュアル「中小企業デザイン開発思考」(電子書籍)を開発した。 マニュアルの読者層は、中小企業はもとより、支援機関などの職員や中小企業診断士等も想定しており、指導用のツールとして活用していただくことも意図している。そのため、具体的に使用するレジュメやワークシートも用意し、ダウンロードできるようにしており、今後は異業種交流会、勉強会などで活用してもらい、様々な支援機関、中小企業診断士、デザイン業界にも広めていきたいと考えている。 平成29年、事業の推進及びさらなる事業の拡張を進めた大阪府内14の事業者を対象に、新商品開発マニュアル「中小企業デザイン開発思考」に基づくワークショップ形式の連続講座を実施。事業報告書「中小企業デザイン開発思考cognition」をまとめた。 |
内容 |
■マニュアル作成に至る背景 大阪府産業デザインセンターで行っているデザイン相談の最近の傾向として、これまで受注生産型、下請け型であった中小企業が自社商品開発や提案型企業への脱却を目指しての自社商品開発に関する相談が多い。これらの企業は、技術力は高いものの、最終製品開発は未経験であることが多いことから、ユーザー視点の商品開発を理解し、実践するための支援ツール 新商品開発マニュアル「中小企業デザイン開発思考」(電子書籍)を開発することとした。 ■マニュアル作成の狙い 本マニュアルは、中小企業が、商品開発やデザインに関する知識を身につけ、市場競争力の高い「自社商品」を開発できることを狙いとしている。 コンセプトメイキングやアイデア発想の経験のない中小企業でも取組みやすいよう、自社の強みを活かした製品コンセプトづくりのプロセスを紹介している。解説と実践的なワークショップで構成し、中小企業においてもデザイン思考の手法を実践しやすいようにした。具体的に使用するレジュメやワークシートも作成し、ダウンロードできるようにしている。 ■今後の展開 このマニュアルの読者層は、中小企業はもとより、支援機関などの職員や中小企業診断士等も想定しており、指導用のツールとして活用していただくことを意図している。 今後は異業種交流会、勉強会などで活用してもらい、様々な支援機関、中小企業診断士、デザイン業界にも広めていきたいと考えている。 ■マニュアルの概要 ◆Chapter1 商品開発のプロセス 企業の商品開発に必要なプロセスを11の節で解説している。各節の主な内容は、自社の強みやマーケティング分析、顧客ターゲットの設定から、外部デザイナーにデザインを依頼するデザイニング、試作モデルの開発、さらにはデザイン評価、最終意思決定を行う事業性評価まで網羅した。 各テーマは、「解説ページ」と「実践ページ(ワークショップ)」で構成しており、解説ページで理解を深め実践(ワークショップ)を行うように想定している。ページを順に進めていくことで商品企画に取り組んでいただけるように構成している。 ◆Chapter2 デザイン活用 企業のデザイン活用において、今までデザイナーに依頼したことのない方を読者に想定している。前半は、デザインが担う役割やデザイン分野ごとの特徴など、デザイン理解を深める内容である。後半は、具体的にデザイナーに依頼(発注)する場合の料金や契約、知的財産権などの知識を解説している。実際のデザイン発注の準備や契約の際に参考としてもらう。 ◆Chapter3 商品開発の成功事例 商品開発や市場開拓に成功した中小企業の8つの事例を紹介している。商品開発の6段階「現状分析」「戦略立案」「商品企画」「開発・設計」「製造」「流通・販売」のどの時点に成功要因があったのかに焦点をあて紹介している。これらの成功体験をヒントに、また、Chapter1の各プロセスの理解の参考となるよう事例を掲載している。 ■中小企業デザイン開発思考cognition 新商品開発マニュアル「中小企業デザイン開発思考」を教本とした実践的なワークショップ形式の連続講座(7日間)を実施し、報告書にまとめた。 |
関連 ホームページ |
https://design-manual.oidc.jp/ |
https://www.pref.osaka.lg.jp/mono/oidc/index.html | |
本件問合先 | 大阪府産業デザインセンター(商工労働部 中小企業支援室商業・サービス産業課 新事業創造グループ) |
06-6210-9491 | |
info@oidc.jp |