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タイトル 機能性成分米の需要開拓
施策・事業名称 機能性成分米ビジネスモデル構築支援事業
都道府県名 岐阜県
分野 農林水産
内容 【経緯等】
国際化の進展や産地間の競争、国の米政策の見直しなど、米を取り巻く環境が転換期を迎えています。
そこで岐阜県では、ハツシモ・コシヒカリなど従来の味の良い米づくりだけではなく、平成26年度から機能面で付加価値を持つ「機能性成分米」に着目し、特定需要の開拓に取り組んでいます。

【事業の概要】
○県内で栽培実証を実施
本県の平坦から中山間地域で広く栽培が可能な「LGC (Low Glutelin Content)ソフト」という機能性成分米を試験栽培しました。これは、市販の米と同等の味でありながら、体に吸収されやすいタンパク質のひ とつであるグルテリンが市販の米より約4割少なく、腎機能が低下して食事制限が必要な方向けとして注目 されている米です。
また、機能性成分米のラインナップを拡充させる観点から栄養を豊富に含む胚芽が通常の米よりも2~3倍 大きい巨大胚芽米「はいごころ」についても試験栽培を行っています。
○県内の福祉・医療施設を対象としたニーズ調査を実施
26年度から27年度にかけて「LGCソフト」について、販売先として期待される県内690の福祉・医療施設へのアンケート調査の結果から利用意向のあった施設にサンプル米を配布し、さらに特に関心の高かった施設とビジネスマッチングを実施しました。27年度にはその中の1施設(老人ホーム)と生産者の間で県内初となる機能性成分米の利用協定を締結することになりました。
○宅配弁当等での利用調査の実施
28年度には、「LGCソフト」の更なる需要拡大のため、利用意向のある宅配弁当業者等にサンプルを配 布して弁当利用者に対する試食等を行いました。アンケート調査結果から試食した約9割が利用の意向を示しました。

【今後の取組み】
○安定生産への取組
29年度は、巨大胚米「はいごころ」の栽培面積を拡大(4か所:58a)して栽培試験を行い、安定生産技 術の確立を図ります。
また、巨大胚米の栽培技術とあわせて精米手法の改善を図り、胚芽精米等による販売方法を検討しま す。
○販路開拓への取組
機能性成分米に関心がある福祉・医療施設や宅配弁当業者等での利用に向けたプロモーション活動を継続し、利用意向を示した施設や業者と生産者とのマッチングによる結び付けを支援します。
試験栽培ほ場での収穫作業(養老町釜段地内)
試験栽培ほ場での収穫作業(養老町釜段地内)
本件問合先 農政部農産園芸課
058-272-8436
c11423@pref.gifu.lg.jp