政策個表

タイトル オール群馬「いじめ防止」の取組
施策・事業名称 いじめ問題対策推進事業(児童生徒によるいじめ防止活動)
都道府県名 群馬県 本件問合先 教育委員会義務教育課
分野 教育・文化 027-226-4619
事業実施期間 平成25年4月1日 ~ kigimukyo@pref.gunma.lg.jp
施策の
ポイント
児童生徒が自分たちの力でいじめをなくす活動(児童会活動や生徒会活動を中心とした自主的ないじめ防止活動)を積極的に推進することにより、児童生徒にいじめを許さない意識と態度を育て、学校に「いじめをしない」「いじめをさせない」「いじめを見て見ぬ振りをしない」をいう気運の醸成を図っていく。
なお本事業は、県内すべての国公私立学校を対象とし、PTA連合会、子ども会育成連合会、青少年育成推進会議等の関係団体や保護者、地域と連携して進めている。
内容 <背景・経緯>
いじめ問題の解決に向け、これまで県教育委員会では、スクールカウンセラーの配置を拡充したり、重大な事案が発生したときのサポート体制を整備したりするなど、相談体制の充実を図ってきた。学校では、いじめは「どの学校にも、どのクラスにも、どの子どもにも起こり得る問題である」との認識のもと、いじめ発見チェックリストの活用や、いじめアンケートを毎月実施するなどして、積極的に実態把握を行い、いじめ問題の早期発見・早期対応に努めてきた。
一方、いじめ問題の解消は、事後対応を行っているだけでは不十分である。学校生活の中では、子ども同士のトラブルが、いじめへと発展していくことのないように未然防止を図ることが、何よりも重要な取組である。「いじめは人間として絶対に許されない」という意識を児童生徒に徹底させる教師主導の指導に加え、児童生徒が、いじめを自分のこととして考え、いじめをなくしていくために行動できる集団をつくっていくことが大切である。児童生徒が、自分たちの力でいじめをなくす活動を積極的に推進することで、児童生徒にいじめを許さない意識と態度を育て、いじめ問題の未然防止を図っていきたいと考え本事業の推進を図っている。

<目的・ねらい>
群馬県いじめ防止基本方針に基づき、県内のすべての学校における、児童生徒による自主的ないじめ防止活動を支援することを通して、児童生徒にいじめを許さない意識や態度を育て、いじめの未然防止を図る。
また本事業を通して、学校、家庭、地域が一体となって、県民総ぐるみで、いじめ問題を解消していく気運を高めていくことをねらいとしている。

<事業の概要>
本事業は、県内国公私立の全小・中・高等学校、中等教育学校、特別支援学校を対象に児童生徒の自主的ないじめ防止活動を支援し、いじめのない学校づくりを推進するものである。各学校では児童会や生徒会を中心に、工夫していじめ防止に向けた活動が定着してきている。
児童生徒の行動指針となっているのは、平成25年度「群馬県いじめ防止サミット」において策定した「ぐんまの子ども『いじめ防止宣言』」である。「勇気・協力・思いやり」をキーワードとしてもので、様々な場面において周知を図り、具現化に努めている。
また、5月、12月を「いじめ防止強化月間」と定め、学校だけでなく、保護者、地域を巻き込み、いじめ防止活動の充実を図っている。強化月間では、県とコンビニやスーパーマーケット等の間で締結されている「地域活性化包括連携協定」を活用し、県内全域に事業の周知を図るとともに、地域の力を活用した「いじめ防止」対策を推進している。
児童生徒の取組がより活性化するために、中学校・高等学校生徒指導対策協議会(県内12地区)を中心として、「いじめ防止フォーラム」を毎年開催している。地区の小学生、中学生、高校生の代表児童生徒が実践発表や情報交換、協議を行うことで、各学校の取組の充実を図っている。平成25年度は児童生徒を対象にしたフォーラムであったが、更に平成26年度より児童生徒に加え、保護者、地域住民も参加している。平成27年度からは、保護者、地域住民にもいじめ問題について協議してもらい、成果をPTA等において広めている。
一方、毎年「いじめ防止ポスターコンクール」を開催し、優秀作品から「いじめ防止ポスター」を作成している。作成したポスターは、学校やコンビニエンスストア、大型店舗等に掲示することを通じて、社会全体に向けた啓発活動に取り組んでいる。また、いじめ防止に向けたのぼり旗を作成し、各学校、市町村教育委員会、関係機関等に配布し、いじめ防止活動の理解と周知を図っている。
本事業の具体的な1年の活動の流れは以下のとおりである。

【4月】
○いじめ防止活動年間計画の作成及びいじめ防止啓発ポスターの配布
各学校では、学校いじめ防止基本方針に基づき、児童会・生徒会活動、学校行事等におけるいじめ防止の取組に関する1年間の活動計画を作成する。 また、いじめ防止啓発ポスターを県内全学級に配布し、事業の周知を図っている。
【5月】
○春の「いじめ防止強化月間」
各学校で日常的に推進しているいじめ防止活動の一層の充実を図るとともに、取組を家庭や地域に発信して、いじめ問題の解消に向けた気運を高めている。
【6月~11月】
○「いじめ防止フォーラム」の開催
中学校・高等学校生徒指導対策協議会がいじめ防止を目的としたフォーラムを県内12地区で開催している。12地区の小中学生、高校生の代表児童生徒が、いじめ防止に向けた実践発表や情報交換、協議を行う。平成27年度から、全ての地区において保護者部会等を設け、保護者や地域住民の視点でいじめ問題について協議する。
○啓発資料の作成・配布
いじめ防止フォーラム実施後、フォーラムで話し合われた内容が参加していない学校や児童生徒にも伝わるようにするため、各地区ごとに啓発資料を作成し、地区内の学校、児童生徒に配布している。
【9月】
○群馬県「いじめ防止ポスターコンクール」開催
応募された作品から、優秀作品を表彰するとともに、啓発ポスターとして印刷し、次年度4月、各学校に配布している。
【12月】
○冬の「いじめ防止強化月間」
「いじめ防止フォーラム」の成果を踏まえ、更に取組を充実させるとともに、人権週間や世界人権デー等の人権学習と関連させた取組を行っている。
【12月~2月】
○市町村「いじめ防止子ども会議」開催
各市町村教育委員会において「いじめ防止子ども会議」を開催している。
各市町村において全小中学校の代表が集まり、各校の実践発表を行うとともに、いじめをなくすために自分たちでできることを話し合うことを通して、児童生徒のいじめ防止に向けた主体的な取組を一層推進している。
中学校区ごとに開催し、小中連携の視点で取り組んでいる市町村も多い。
【2月】
○「いじめ問題取組状況調査」の実施
県内全公立小中学校・高等学校、特別支援学校に対して、1年間の実施状況について調査し、事業評価の参考としている。
【3月】
○児童会・生徒会による一年間の振り返り
児童生徒に自分たちの取組を振り返らせるとともに、次年度以降の取組の見直しを図っている。

<実績・効果>
○群馬県の児童生徒のいじめ防止を目指す方向性が明確となり、各学校におけるいじめ防止活動が定着している。
○児童生徒が、自分たちの力で学校のいじめをなくそうとする意識が高まっている。
○校区や地域において、いじめ防止の気運が高まりつつある。

<今後の取組>
○いじめ防止強化月間では、児童会・生徒会活動を中心とした活動が定着している。「いじめ防止フォーラム」等を通して、実践の交流を図り、各学校の取組 を一層充実させたい。
○「いじめ防止フォーラム」や「いじめ防止子ども会議」等を中心に、学校・保護者・地域との連携を一層進めていきたい。
○「学校いじめ防止基本方針」を積極的に公開し、保護者・地域と一体となったいじめ防止対策を一層図っていく。
いじめ防止サミット(平成25年8月)
いじめ防止サミット(平成25年8月)
ぐんまの子ども「いじめ防止宣言」
ぐんまの子ども「いじめ防止宣言」
いじめ防止フォーラム・児童生徒部会の様子
いじめ防止フォーラム・児童生徒部会の様子
いじめ防止フォーラム・保護者部会の様子
いじめ防止フォーラム・保護者部会の様子