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タイトル | 茨城県防災情報ネットワークシステムといばらき消防指令センターの連携 |
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施策・事業名称 | 茨城県防災情報ネットワークシステム再整備事業 |
都道府県名 | 茨城県 |
分野 | 防災・危機管理 |
事業実施期間 | 平成28年4月1日~ |
施策のポイント |
茨城県防災情報ネットワークシステムについて,いばらき消防指令センター運営協議会と連携してシステムを構築することにより,次のことが実現しました。 ・消防救急無線から防災情報ネットワークシステムを介して,救急車から救急医療機関への連絡 ・いばらき消防指令センターの取得情報を,県,市町村等で自動的に情報共有 |
内容 |
1 課題 従来の茨城県防災情報ネットワークシステムは,平成11年度より運用を行っている設備で,東日本大震災でも有効に機能したものの,次の課題が指摘されていた。 ・東日本大震災時には携帯電話等が通じず,救急車から救急医療機関への連絡や,トラック協会など関係機関との連絡に支障を来したこと。 ・増加する防災関係機関との接続に対応できないこと。 ・設備の老朽化により機能の維持が難しいこと。 ・通信速度が遅く災害現場の映像や多人数による同時通話といった大容量データを送受信できないこと。 2 茨城県の取組 茨城県では,このような課題を解決するため,平成26年度から最新の情報通信技術を導入したネットワークシステムの構築に着手した。 (1) 県内33市町が共同で整備するいばらき消防指令センターとの連携強化 ・救急車から,携帯電話に頼らずに直接救急医療機関等への連絡を実現(全国初) ・消防指令システムとの連携(救急搬送情報等の共有,県報告へのデータ活用による報告作業の簡略化など) (2) デジタル化・高速大容量化に対応したネットワークの構築 (3) 283の防災関係機関における相互連携の強化 (4)県教育情報ネットワークシステムとの連携強化 ・140の教育関係機関から,避難情報等を閲覧可能 (5) その他の主な機能・特徴等 ・通信回線及び整備機器の完全デジタル化 ・ヘリテレ映像,河川監視映像及び災害現場映像等を,県庁の災害対策本部室及び災害対策室の大型表示 装置や,県出先機関,市町村及び消防本部等の表示装置にリアルタイム表示 ・避難情報,避難所情報,被害情報及び河川情報等を全構成機関と共有 ・市町村,消防本部等に迅速・確実に一斉指令(ファクシミリ,音声,データ)可能 ・県への被害報告と,Lアラート(公共情報コモンズ)の登録,緊急速報メールの送信を同時処理可能 ・平時,災害発生時を問わず,県庁,県出先機関,市町村,消防本部,共同指令センター,救急医療機関 の内線電話から相互に直接連絡可能 ・各種気象情報の市町村,消防本部等への伝達を自動化 ・無線LANとタブレット型端末の活用により,災害対策本部が設置される会議室において,情報を持ち 運んで共有可能 ・情報を閲覧等するパソコン端末は,専用設備のほか,インターネットに接続できるパソコン端末やタブ レット端末でも可 3 運用開始 平成28年4月 4 今後の進め方 今後は,災害時に十分機能を発揮できるよう,市町村,消防本部等の担当者の習熟度を向上させるため,操作研修及び訓練などを計画的に実施していく。 また,支援物資の提供に係るシステム構築やドローンを用いた情報収集,防災ヘリ搭載のヘリコプターテレビシステムのデジタル化について,防災情報ネットワークシステムの機能を最大限に活用し,効率的に実現できるよう,関係機関との調整等を調整等を実施していく。 |
本件問合先 | 茨城県生活環境部防災・危機管理局防災・危機管理課 |
029-301-2880 | |
bousai@pref.ibaraki.lg.jp |