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タイトル より効率的なインフラメンテナンスを目指して(府、市町村協働体制の構築)
施策・事業名称 一般財団法人京都技術サポートセンター(Kyoto Engineering Support Center)を設立
都道府県名 京都府
分野 行財政改革
内容 ■背景
全国的にインフラ老朽化対策が進むなか、京都府でも、「公共施設等総合管理計画」の策定、舞鶴高専と連携した京都府北部・橋梁長寿命化事業等、各種取組が進められている。しかし、さらに、アセットマネジメントの取組を推進するためには、メンテナンスサイクルを行う職員等の技術力向上及び府及び市町村が一体となった継続的な取組体制が必要となっている。

■事業概要
市町村の中には、土木や建築の技術職がいない自治体もあるなか、限られた人材、予算の中で適正なインフラメンテナンスを行うため、京都府、京都府市長会、京都府町村会の3者が共同で「一般財団法人京都技術サポートセンター」を設立し、府、市町村が一体となった、より効率的・効果的なメンテナンス体制を確立した。

■特徴
アセットマネジメントを推進していくためには、(1)府及び府内市町村が一体となった取組、(2)メンテナンスに必要となるデータ、ノウハウ、テクニックの集約、(3)メンテナンス業務に主眼を置いた組織体制の3点が重要であり、昨今失われつつある、土木・建築についてのノウハウ・精神を将来の人材に継承していく必要があると考えられる。
全国的には既に公益財団等の技術センターを有する自治体は多く、法人設立は目新しいものではないが、今回の財団が目指すところは、府及び市町村が一体となった総合的なアセットマネジメント組織であり、府及び市町村が一体となった取組を展開する核となること、また、府や市町村からの派遣職員がこのセンターにいる間に技術力を向上し、ひいては全職員の技術力向上を目指していることなどが、この財団の特徴となっている。
さらに、全国的にも事例が少ない、庁舎等の建築物の耐震化や改築、統廃合、定期点検などの総合的な支援について、財団法人ならではの柔軟な発想で取り組んでいくこととしている。

■成果
建設からメンテナンスに大きく舵が切られる中、地味で手間の掛かるインフラメンテナンスは、職員からも敬遠される傾向にある。あえて、このメンテナンス分野に光を当て、大学等とも連携して技術者を養成し、魅力のある有意義な業務であることを明確に打ち出し、我々がエンジニアリング・サポーターだと、胸を張って言える人材を育てることが、既存ストックを有効に活用した効率的な行政経営につながり、ひいては、就職希望者の増加、明るい土木・建築行政にも繋がるものと期待する。
本件問合先 建設交通部指導検査課
075-414-5225
shido@pref.kyoto.lg.jp