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タイトル | いわて農業農村活性化推進ビジョンによる中山間地域の活性化に向けた取組 |
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施策・事業名称 | いわて農業農村活性化推進ビジョン |
都道府県名 | 岩手県 |
分野 | 地域振興・まちづくり |
事業実施期間 | 平成28年2月24日~ |
施策のポイント |
中山間地域活性化に向けた推進方向と、関連する施策を総合的に取りまとめた「いわて農業農村活性化推進ビジョン(以下「ビジョン」という。)」を平成28年2月に策定。 ビジョンの実現に向けて、中山間地農業農村活性化推進対策事業により、県内においてモデル地区を選定し、本庁及び現地機関で設置した支援チームが地域の取組を支援。 |
内容 |
本県の中山間地域は、県土の8割を占め、農業生産はもとより、県土の保全、自然環境の維持、地域に根ざした伝統文化の継承などの多面的機能を有しており、農業が地域社会そのものを支えている実態にあるが、平地地域に比べ人口減少の度合いが大きく、農業者の高齢化も進んでおり、今後、急激に地域活力が低下することが懸念される。 このため、県内外の先進的な取組事例等から得られる活性化への取組のポイントを整理し、地域住民が多様なスタイルでいきいきと暮らし、移住・定住志向者にも魅力的な中山間地域の実現に向けた推進方向を示すとともに、関連する施策を総合的に取りまとめた「ビジョン」を策定したもの。 1 ビジョンの概要 (1) 10年後を見据えた中山間地域活性化の基本目標(めざす姿) 『多様なスタイルでいきいきと暮らせる中山間地域の実現』 農業法人や認定農業者など地域農業の担い手のほか、林業や水産業、製造業、サービス業などと兼業する農家(半農半X)や、生きがい農業に従事する高齢者など、多様なスタイルの農業者が共存しながら、農業生産活動の継続と併せて、いわての中山間地域ならではのストーリー性のある農産物の生産や加工品の製造・販売、農村体験や復興支援などの「つながり」による地域間や世代間の交流が行われるなど、地域の人々がいきいきと暮らすことができる農村社会の実現をめざすもの。 (2) 地域活性化に向けた「3つのポイント」と「10の推進項目」 ◎ポイント1:リーダーや組織など“ひと”の活躍に向けて 【推進項目1】 地域資源を活かした独自のアイデアによる地域ビジョン作成や、ビジョンを実現するための活動を牽引する人材の育成を支援します。 【推進項目2】 地域ビジョンを実践する体制の整備や広域連携の取組を支援します。 【推進項目3】 半農半Xなど多様な農業者による持続的な農業の実現と地域が主体となった就農支援体制の構築を支援します。 【推進項目4】 地域独自の食文化や農業生産・加工技術を伝承する後継者の育成と、次世代を担う子どもたちと熟練技術を持つ高齢者による世代間交流の取組を支援します。 ◎ポイント2:地域の伝統や豊かな自然を活かした魅力ある農業・農村づくりに向けて 【推進項目5】 中山間地域ならではの農林産物(山菜や地野菜、雑穀など)、地域の気象や土壌条件を活かした野菜・果物等の生産、きれいな水や豊かな自然を売りにした米の生産等によるブランド化を促進します。 【推進項目6】 若者や女性のアイデアを活かした地域の農林産物を活用した商品、高齢者の経験や熟練技術などを活かした食文化を今に伝えるそばやもちなど、その地域ならではの加工品の製造を支援します。 また、産地直売所等により、生産者自らが農林産物を対面販売することで、安全・安心な農林産物を求めている固定客の確保を支援します。 【推進項目7】 潤いと安らぎある田園風景や自然環境を守り将来へ継承していくため、農地・農業用水の適切な保全管理を支援します。 ◎ポイント3:都市農村交流人口の拡大と移住・定住の促進に向けて 【推進項目8】 地域資源の再発見(農林産物、食文化、加工品、農村風景、伝統芸能等)、地域資源を活かした農業体験やワーキングホリデー、田舎暮らし体験等について、ICT等を活用した情報発信を支援します。 【推進項目9】 農業体験や教育旅行等における受入れ態勢の構築を促進します。 【推進項目10】 U・Iターンなど移住・定住を促進します。 (3) 推進方法【様々な関係者が関与し、地域住民の主体的な取組を支援】 ◎県の役割(取組の段階に応じた支援の実施) <地域ビジョンの作成段階> ・ 地域ビジョンの作成や取組の実践につながるきっかけづくり(話合いの場の設定等) ・ 地域ビジョンの作成に向けた、専門家の派遣や先行事例の紹介 ・ 補助事業制度など支援策の紹介・提案 ・ 地域リーダー等の人材育成研修 ・ 広域的な課題解決の支援 <地域ビジョンの実践・自立段階> ・ 地域ビジョン実現に向けた実践支援(補助事業の導入等) ・ 優良地区への表彰、県内外への成功事例の発信 ◎市町村の役割 ・ 地域ビジョンの作成の誘導・支援 ・ 地域ビジョンの実現に向けた、集落等の発展段階に応じた取組支援 ・ 地域ぐるみの取組に対する事業実施等を通じた支援 ・ 市町村内外の活動等の情報発信や情報提供 ◎関係団体等への期待 ・ 取組の実践に対する専門分野に関する支援(特産品開発、6次産業化、グリーン・ツーリズム等) ・ 地域資源を活かした活性化の取組の実践 ・ 活動内容の情報発信や情報提供 ・ 社会貢献活動(CSR)としての農業体験、研修の実施 地域ビジョンの作成の誘導・支援 ◎都市住民の皆さまへの期待 ・ 農村地域への訪問、地域農産物の購入 ・ 農業・農村のもつ多面的機能の理解促進 ・ 地元では気づかない農村の魅力発見 ・ 地域のファンになり情報を発信(SNS等) ・ 農村地域への移住・定住 ・ 地域出身者の農作業や地域活動、話し合いへの参加 ・ 災害時等のボランティア支援 2 いわて農業農村活性化推進ビジョンの実現に向けた事業の展開 (1) 中山間地農業農村活性化推進対策事業 ◎事業概要 いわて農業農村活性化推進ビジョンに基づき、中山間地域等の地域ビジョンの作成と活動をけん引する集落リーダーを育成するとともに、地域ビジョン作成やビジョンに基づく実践活動を支援することにより、将来にわたり持続可能な活力ある地域コミュニティの確立を図る。 併せて、集落機能の維持・強化に向け農村型地域運営組織(農村RMO)の形成を目指す地域への伴走支援等により、中山間地域における地域活性化のモデル的な取組の定着を図る。 3 いわて農業農村活性化推進ビジョン支援チーム 目的及び組織 ビジョンに則した取組の推進に向け、本庁各室課と現地機関が密接な連携のもと、地域の取組を支援するため設置し、本庁支援チームと現地機関の地域支援チーム(10チーム)で構成。 4 モデル地区の取組状況 推進ビジョンの実現に向けモデル地区を設定し、地域支援チームにより地域ビジョンの策定支援や地域ビジョンに基づく実践活動への支援を実施。 5 農村コミュニティ活性化セミナー 農村コミュニティ活性化に向けた進むべき姿を学び、県内の先進的な取組事例等から得られる活性化のポイントを共有することで、農村地域の方々や行政など関係者の意識啓発を目的として開催。 6 集落リーダー育成研修 集落リーダーを対象とし、集落内の意見を取りまとめる際の進行管理や取りまとめ手法を学ぶファシリテーター研修会等の開催により、将来ビジョンの策定・実践をリードする人材を育成 7 合意形成を図るためのノウハウの提供 大学や民間等の外部有識者がアドバイザーとして、合意形成手法や新商品開発、イベント運営等のノウハウを提供するなどの支援を実施 |
関連 ホームページ |
https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/nouson/gaiyou/1008674.html |
本件問合先 | 農林水産部農村計画課 |
019-629-5666 | |
AF0006@pref.iwate.jp |