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タイトル | より迅速・円滑な災害派遣体制の構築 |
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施策・事業名称 | 「東京水道災害救援隊-Tokyowater Rescue-」の創設 |
都道府県名 | 東京都 |
分野 | 防災・危機管理 |
内容 |
【内容】 ◆ 災害発生時の応援隊派遣を巡る状況 近年、日本各地で、昨年発生した熊本地震をはじめとする大規模な地震災害や一昨年の関東・東北豪雨による水害など、大規模な災害が頻発しています。 こうした災害による水道施設の被害に対し、水道界では主に、公益社団法人日本水道協会における災害支援の枠組みにより、被災した水道事業体への支援が行われます。 都水道局では、過去に、熊本地震時の111名の応急復旧隊の派遣を始めとして、 阪神・淡路大震災時には応急給水及び応急復旧隊あわせて千百名を超える派遣など、これまでも、大規模な災害により被災した他事業体からの応援要請に対し、可能な限り要請に応えてきました。 しかし、応援要請を受けてからいかに早く応援体制を確保するか、また、一定期間確実に応援体制を確保できるか、などが従前より課題となっていました。 ◆ 東京水道災害救援隊の創設 水は、人間の生活において、全てに直結し、欠かすことのできない基幹的ライフラインであるため、いつ、どこで発災しても、都水道局が被災事業体からの応援要請に基づき、迅速かつ円滑に応援隊を派遣できる仕組みとして、平成29年3月に「東京水道災害救援隊-Tokyowater Rescue-」を創設しました。 ◆ 救援隊の概要 本救援隊は、主に、当局職員による「当番制」と「登録制」の2つの仕組み(後述)から成り立ち、応援要請に対する即応体制を常時確保し、被災地の状況に応じて、一定期間継続的な派遣も可能としたものです。 登録を行う分野は、以下の7分野です。 ・応急給水 ・応急復旧(調査、管路復旧) ・応急復旧(大規模管路) ・応急復旧(施設) ・応急復旧(設備) ・水質 ・本部要員(隊長補佐、連絡経理要員) (※図-1参照) ◆ 「当番制」及び「登録制」 「当番制」は、より一層、応援派遣時における人選の迅速化を図るため、断水に対応する応急給水部隊として2名5班の10名と、漏水等に対応する応急復旧部隊(調査、管路復旧)として6名4班の24名、計9班・34名を初動部隊として確保するものです。当番は、月ごとに関係する事業所等により実施します。 一方、「登録制」は、応援派遣へ積極的に貢献する意思のある当局職員を募集し、派遣時に必要な知識等を得るための研修を受講した職員を登録する制度です。この登録者を確保することで、応援派遣時の人選の迅速化や、派遣者のレベルの向上を図ります。 なお、「登録制」において登録した職員は、定期的に派遣時の心構えや応急給水等の研修を受講し、派遣時の中心的な存在となります。 (※図-2,3参照) ◆ 今後の展開 本救援隊の創設により、国内で大規模な災害が発生し当局へ応援要請があった場合には、被災事業体の復旧支援に率先して従事し、迅速な支援に努めていきます。 また、応援活動へ行った職員の貴重な経験を、今後の災害支援の強化に活かすとともに、切迫性が指摘される首都直下地震や南海トラフ巨大地震等への備えにつなげていきます。 (※図4参照) |
本件問合先 | 水道局総務部総務課 |
03-5320-6313 | |
S3000002@section.metro.tokyo.jp |