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タイトル 業務イメージの転換!学術調査の現場を観光スポットに!
施策・事業名称 斎宮発掘!参加・体験事業
都道府県名 三重県
分野 教育・文化
地域振興・まちづくり
事業実施期間 平成28年6月1日~平成28年12月2日
施策のポイント 三重県を代表する文化遺産である史跡斎宮跡では、昭和45年から発掘調査が続けられ、歴史史料や古典に記されてきた斎宮のイメージを大きく変え文化遺産としての価値を高めてきました。その発掘を単なる学術調査としてだけでなく、発見を積み重ねる知的作業としてそのプロセスから公開し、参加・体験できる機会を積極的に増やすことで、発掘現場を知的好奇心が充足される観光資源としても活用し、地位の交流人口の増加につなげました。見学者等の来訪者の増加だけでなく、地元自治体である明和町や斎宮跡に関わる様々な団体とも情報共有することで、発掘現場の公開・活用を地域にも支えてもらえたのもポイントです。従来から積み重ねてきていた発掘現場の公開だけでなく、様々な歴史体験をあわせて参加できるようにしたことで、観光スポットとしての付加価値を高めたり、広報に一層注力したことも新しい取り組みです。
内容 <現状や課題、設定した目標>
古代、伊勢神宮に奉仕した皇女「斎王」の宮殿跡である斎宮跡。昭和45年の発掘調査開始以降、歴史を活かしたまちづくりが着実に進むなか、平成27年、復元建物を含むさいくう平安の杜が完成、「日本遺産」にも認定され、情報発信態勢も整いました。
ハード整備の一方で、来訪者が斎宮跡を実感できるソフト事業は、博物館等の展示・体験や講演会、ボランティアによる史跡ガイドなどに限定されており、博物館の入館者数も伸び悩んでいます。
そこで、ソフト事業を実施し、入館者数の増加に貢献することを目標にしました。

<取組の検討プロセス、改善点等>
職員間の議論で、私達の「通常業務」である「発掘調査」は県民の皆さんから見れば非常に珍しいのではないか、これを丁寧に解説すれば、一つのソフト事業となりうるのではないかという気づきを得ました。
そこで、調査担当に解説担当を加えて2名を発掘現場に配置しました。また、解説は結果を伝える方法から、発掘の手法を伝える方法に変更し、調査を体験できる機会も設けました。さらに休日にも調査を行い、地域住民と協働して周知にあたり、反復的な情報資料提供を行うことで、より多くの人が発掘現場に親しめる環境を作りました。

<効果、成果>
6月1日(水)~12月2日(金)まで
来場者数 4,879人
マスメディアの報道 延べ 38回
新 聞 32回(把握できたものに限る)
テレビ NHK・民放ニュース、三重テレビ「旬感みえ」生放送
ラジオ FM三重「あつえり珍道中!」
雑 誌 『秋ぴあ』特集

「発掘しているナマの現場を見ることができて感激した。」(来訪者)「こういう取組は非常に大切であり、続けてほしい」(斎宮ガイドボランティア)「町おこしに関わるグループの理解と協力が得られたことや、担当職員が詳細な案内や解説を続けたことが大きいとみられる。」(夕刊三重)

<工夫した点や苦労した点>
場所を移動しながら話したり、実際に土器に触って頂いたり、子ども達には地面に落ちている土器を探してもらうなど、動きのある楽しめる解説を心がけました。
関連
ホームページ
 http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/
本件問合先 斎宮歴史博物館
0596-52-7027
saiku@pref.mie.jp