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タイトル | 伊賀市の地域ブランドづくりと生徒の夢の実現 |
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施策・事業名称 | 伊賀市の地域ブランドづくりと生徒の夢の実現 |
都道府県名 | 三重県 |
分野 | 教育・文化 |
事業実施期間 | 平成25年4月1日~ |
施策のポイント | 県内で唯一「美容」を学べる公立高校の「強み」を生かし、美容師になりたいという生徒の夢の実現を確かなモノにする学校づくりを進めている。24年度から美容の授業内容の改善・充実。25年度から美容全国大会にチャレンジし、28年度に全国スクール部門の個人1位・2位・3位を独占。26年度に高校生美容室を創設。地域からお客様をお迎えして生徒の実体験の場を設け、卒業後の離職率の改善を目指す。就職後1年目の離職率が24年度卒業生75%から27年度卒業生25%に改善。27年度から伊賀市との美容コラボ商品の開発によって地域ブランドづくりを進める。28年度から美容師免許早期取得プランを具体化。1年生15名・2年生15名・3年生15名が美容専門学校の通信制課程に在籍し、夏・冬・春の長期休業を利用してスクーリングに通い、取り組んでいる。これらの取組を進めるとともに、広報活動を積極的に進め、新聞記事掲載27年度103回、28年度76回。地域からの理解が進み、学校づくりのコンセプトが浸透して地域連携の場が増加。地域に貢献し地域からの信頼を得て、Win-Winの関係を構築。生徒の夢の実現に向けた環境づくりにつながる。 |
内容 |
<現状や課題、設定した目標> 地域の中学校卒業者数の減少が見込まれる中、本校が小規模校として存続していくためには「行きたい学校」「夢が実現できる学校」「誇りに思える学校」となれるよう魅力ある学校づくりが課題となる。一方、伊賀市は人口減少問題があり、魅力あるまちづくりの取組が進められている。そのことから伊賀産菜種油を活用した「美容」コラボ商品の開発事業に参加。地域ブランドづくりの活動を通して築かれた信頼関係から学校への支援や協力が得られ「生徒の夢の実現」に向けた環境づくりにつながるというストーリーを描き、Win-Winの関係構築を目指す。 <取組の検討プロセス、改善点等> 1学年80名定員の小規模校のメリットを生かして「面倒見の良さ」をモットーに生徒一人ひとりを大切にしたきめ細かな指導を行っている。また、県内で唯一「美容」を学べる公立高校としての強みを生かし組織的な取組で学校の魅力化を図っている。しかし「学校でどのような教育活動を行おうとしているのか」よくわからないという地域アンケート結果を改善課題として認識。広報活動を積極的に進め、新聞記事掲載回数が増えるように取り組む。そのことで好循環をもたらし、生徒の夢の実現に向けた環境づくりにつながるよう改善に取り組んだ。 <効果、成果> 新聞記事掲載は26年度71回、27年度103回、28年度76回。地域からの学校理解が進み、地域連携のコンセプトが浸透。学校への信頼が高まった。そのことから「生徒の夢の実現」に向けた様々な場づくりが進む。生徒の意欲向上につながり、28年度に「美容」全国スクール部門で1位・2位・3位を本校が独占。美容業界の懸案事項の離職率は24年度卒業生75%→27年度卒業生25%に改善(就職1年目)。地域からの支援や協力を得て、28年度から美容師免許早期取得プランを具体化し、高校3年間で可能となる。 <工夫した点や苦労した点> 「学校をどう見せるか」という見せ方の工夫。地域に貢献し地域から信頼される学校づくりのコンセプトを明確にし、ストーリー仕立てで情報発信し新聞記事掲載回数を増やす。地域からの学校理解や関心が高まる中で、人的ネットワークを広げて、生徒の夢の実現に向けての応援者が増えるよう展開した。 |
関連 ホームページ |
http://www.mie-c.ed.jp/hakebo/ |
本件問合先 | あけぼの学園高校 |
0595-45-3032 | |
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