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タイトル 学校職員だけでも避難所開設を♪ ~パニック回避情報の全校共有~
施策・事業名称 学校職員だけでも避難所開設を♪ ~パニック回避情報の全校共有~
都道府県名 三重県
分野 防災・危機管理
教育・文化
内容 <現状や課題、設定した目標>
大震災や津波より、もっと頻繁に起こり得るのが”風水害”である。どんな災害時にも不可欠なのが学校避難所である。数年前の豪雨の際、実際に当校でも避難所開設の要請があった時から、現行マニュアルの欠陥に気づく。このままでは、地域住民等が一気に学校に押し寄せたら何も対応できないという危機意識があった。
このため、特に避難所「開設」の際は、市町職員の到着が遅れても、学校職員だけでもスムーズに避難住民を誘導し、避難所が開設できるように、学校職員が何を心がけ、準備すれば良いのか明らかにし、意識を高める必要があった。

<取組の検討プロセス、改善点等>
岐阜県の取組概要を研究発表会で知る。発表者の高校へ問合せ、詳細情報を入手。避難所を学校職員だけでも開設できる優れた内容であった。早速、すぐに使えて実践的なものを、まず自校で作成・実践し、全校にメールで情報提供した。
取組1 避難所「開設」セットと開設手順書の提示
取組2 避難民への呼びかけ文例、避難所利用案内の作成
取組3 災害時の緊急連絡先リストの作成
また、受水槽を非常用飲料水として活用する方法も、三重の学校では盲点なため、点検業者の指導を仰ぎ、事務職員と代行員で開閉すべきバルブを確認し、地区内高校へ有効性を周知した。

<効果、成果>
「避難所運営は市町が行うもの」として安穏としていた学校関係者に、避難所開設への意識を高めることができた。何校かの教頭、事務長からも御礼のメールをいただいた。地区内の事務長会でも再共有し、各校で緊急連絡先リスト作成等も始まった。
課題を指摘するだけでなく即効性ある具体案を、全校の管理職、事務職員に共有することで、地震や津波より確率の高い”風水害”に対して、明日からでも学校避難所としてスムーズに「開設」できる準備ができた。

<工夫した点や苦労した点>
自ら全校へ庁内メールで情報共有したこと。
本件問合先 名張桔梗丘高校
0595-65-1721