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タイトル 法面ステップによる草刈り作業の負担低減の取組
施策・事業名称 法面ステップによる草刈り作業の負担低減の取組
都道府県名 三重県
分野 農林水産
内容 <現状や課題、設定した目標>
松阪管内では中山間と呼ばれる地域に農地が多く存在しています。
そのため地域農家にとって法高の大きな法面(傾斜面)で行う草刈り作業は日常的なものである一方、足場が不安定で危険な作業となることから負担が大きいものとなっていました。
そこで当グループは、法面の中ほどに設置することで草刈り作業の安定化を図ることのできる小段(足場)に着目し、地元農家との協働により、だれでも簡単に設置・使用することのできる「法面ステップ」の製品化を目指しました。

<取組の検討プロセス、改善点等>
1.従来の小段(足場)設置方法や製品の調査
地域ではどのような小段(足場)を設けているのか調べました。
2.農家へのヒアリング調査
土地改良区や地域農家から、法面の維持管理方法や要望等を聞き取り、小段のサイズや形状、設置方法等の条件を検討しました。
3.製品案の検討
コンクリート製品を製作する企業の協力のもと、条件に合った製品案の検討を行いました。
4.試作品の試験施工
製品案をもとに試作品をつくり、土地改良区や地域農家と一緒に試験施工を実施しました。完成に至るまで3回、試験施工を繰り返しました。

<効果、成果>
地域農家と実証実験を行い、改善・改良を重ねた結果、施工性、耐久性、耐火性に優れた「法面ステップ」の完成と、ステップの設置方法(間隔や配置等)の確立を実現することができました。
また、完成した製品の試験施工を行った地域農家からは「安定している」「草刈りが楽になる」「階段としても利用できる」など高評価をいただきました。
地域農家の皆さんから喜ばれる活動を経験することができ、職員の農業農村整備事業に対するモチベーション向上にも繋がりました。

<工夫した点や苦労した点>
地域農家や製作企業の意見を反映させつつ、施工性や耐久性、コスト面の両立を図った製品デザインの考案に苦労しました。
本件問合先 松阪農林事務所
0598-50-0560