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タイトル 18歳選挙権~地域の担い手「主権者」をよりよく育てる桑西高
施策・事業名称 18歳選挙権~地域の担い手「主権者」をよりよく育てる桑西高
都道府県名 三重県
分野 教育・文化
事業実施期間 平成28年6月1日~
施策のポイント 18歳選挙権がスタートしたことを契機に新たにプロジェクトチームを立ち上げ、高校生が政治や選挙について楽しく・真剣に学ぶためのさまざまなアプローチを行った。
内容 <現状や課題、設定した目標>
桑名西高校では7年前から模擬選挙を実施しており、政治・経済の授業で学んだことを受験のための知識にとどめるのではなく、社会に出て真に役立つ学習となるよう進めてきている。
18歳選挙権がスタートした今年、主権者教育を牽引してきたベテラン教員の取り組みをベースにしながら、全校体制で取り組みを進めることにした。
日本の若者は他国に比べて社会に対する個人の影響力が低いと感じる割合が高いそうだが、本校が実践する主権者教育をモデルとして、高校生や大学生、若者全体が社会や政治への関心を高めていくことにつなげたい。

<取組の検討プロセス、改善点等>
これまで国政選挙の機会をとらえて行ってきた模擬選挙の前には、授業で各党の政策を取り上げ生徒たちに議論させてきたが、今回は教室に公職選挙法で選挙運動が禁止されている17歳の生徒が混在していることに留意し、特定の政党名を挙げて意見を言うことを避けるなど配慮して取り組んだ。
各党のマニフェストの配付や政党ポスターの掲示は断念し、新聞記事の政策比較にとどめることになったが、教育の政治的中立性を意識して慎重になるばかりではなく、担当教員が県選挙管理委員会と何度も連絡を取りながら進めることができた。

<効果、成果>
7月の参院選では3年生316人のうち62人が有権者となったが、全国の18歳投票率を大きく上回り80.65%の投票率であった。生徒は「自信を持って一票を投じた」と話してくれた。
10月の菰野町議選(有権者3人)、11月の桑名市長選(96人)、四日市市長選(36人)と続いたが、そのたび地域への愛着や誇りを持って行動することをメッセージとして添えた。
様々な場面をとおし、「主権者として社会の中で自立し周囲の人と協力していくこと」を意識させ、新聞などで地域からも注目してもらい大変有意義な取り組みとなった。

<工夫した点や苦労した点>
大学進学者が多いことから、投票日が受験と重なっている場合を想定して期日前投票を詳しく説明し、卒業後も投票参加するために下宿する際は住民票を移すことを呼びかけた。
本件問合先 桑名西高校 教頭 伊藤文子
0594-31-9543
i.fumiko@mxs.mie-c.ed.jp