本文へスキップします。

全国知事会

 メニュー

TOP先進政策バンク先進政策バンク詳細ページ

先進政策バンク詳細ページ

印刷

タイトル 健康寿命の延伸 県民運動の推進-健康づくりの実践事項「ぐんま元気の5か条 」の普及啓発-
施策・事業名称 健康寿命延伸対策の強化-元気県ぐんまの実現-
都道府県名 群馬県
分野 健康福祉
事業実施期間 平成28年9月1日~令和7年3月31日
施策のポイント 県民の健康寿命を延ばすことにより、県民一人ひとりが生涯にわたり生き生きとした生活を送ることができ、ひいては医療費の削減に繋がります。そのため、県民と力を合わせ、オールぐんまで「健康寿命の延伸県民運動」を展開しています。
また、全ての県民が健康づくりに取り組むためには、「どのような行動が健康につながるか」を、健康無関心層も含めて、県民にわかりやすく伝えるために、「ぐんま元気(GENKI)の5か条」を制定し、普及啓発に取り組んでいます。
内容 <背景・経緯>
少子高齢化や疾病構造の変化が進む中で、今後、健康寿命を延ばすことは、個人の生活の質の低下を防ぐ観点からも、社会的負担(医療費・子や孫の人的負担)を少なくする観点からも重要です。
県では、平成25年度から群馬県健康増進計画「元気県ぐんま21(第2次)」を推進し、健康寿命の延伸を目指しています。また、平成28度にスタートした「第15次群馬県総合計画はばたけ群馬プラン」においても健康寿命の延伸は重要施策に位置づけられています。
そのため、健康寿命の延伸を実現するために、県民自らが健康づくりに取り組む気運を高めることが重要であり、健康づくり対策の戦略強化を図る必要に迫られました。
そこで、群馬県健康増進計画「元気県ぐんま21(第2次)」に基づき、健康づくりにとって大切な行動(生活習慣)を5つの項目にまとめ、県民一人ひとりが実践する健康づくりの取組を「ぐんま元気(GENKI)の5か条」として制定し、「健康寿命の延伸 県民運動」のスタートを平成28年9月1日に知事が宣言しました。
なお、県民の健康寿命の延伸は、「新・群馬県総合計画(基本計画)」(2021~2030)においても重要課題と位置付けられています。

<目的・ねらい>
全ての県民が、心身ともに健康で質の高い生活を送ることができる「元気県ぐんま」を実現するために「健康寿命の延伸 県民運動」を展開し、「ぐんま元気(GENKI)の5か条」の普及啓発により、県民一人ひとりが生涯にわたり積極的に健康づくりを実践できることを目指します。

<事業の概要>
1 実践事項と基本的方向性
健康づくりのための県民の実践事項として、ぐんま元気(GENKI)の5か条を定め、基本的方向性を示しています。
第1条 G げんき(元気)に動いて ぐっすり睡眠(運動・休養)
第2条 E えんぶん(塩分)ひかえて 食事はバランスよく(食生活)
第3条 N なかま(仲間)をつくって 健康づくり(社会参加・健(検)診)
第4条 K きんえん(禁煙)めざして お酒は適度に(喫煙・飲酒)
第5条 I いいは(歯)を保って いつも笑顔 (歯と口・こころの健康)

-実践事項の基本的方向-
○第1条 G げんき(元気)に動いて ぐっすり睡眠
運動は、生活習慣病の発症予防や改善に役立つだけでなく、高齢者の認知機能や運動器機能の低下も予防します。また、睡眠は、心身の疲労回復やこころの健康を保つために重要な要素であります。
第1条では、活動と休養のバランスをとり、健康的な生活習慣を確立するために、積極的に身体活動を高めるとともに、睡眠による休養をしっかりととることを推進します。
○第2条 E えんぶん(塩分)ひかえて 食事はバランスよく
食べることは、おいしさ、楽しみ、家族や仲間との団らんや語らいの場といった大切な役割を持つとともに、生命を維持するための重要な働きを持ち、健康と直結しています。また、バランスのとれた食生活は、生活習慣病を予防する観点からも重要となります。
第2条では、主食・主菜・副菜を基本に食事のバランスをとり、食塩は控えめに、野菜はたっぷりとることを推進します。
○第3条 N なかま(仲間)をつくって 健康づくり
県民一人ひとりが健康づくりを継続し、実践していくためには、主体的に社会参加しながら、励まし合い、支え合い、お互いの健康を喜び合えるような地域づくりが必要となります。また、自分の健康状態を把握し、積極的に健康づくりに取り組むために、健康診断・がん検診等を定期的に受けることが重要となります。
第3条では、地域における仲間づくりと自らの健康状態を把握することの大切さを推進します。
○第4条 K きんえん(禁煙)めざして お酒は適度に
喫煙や受動喫煙によるさまざまな健康被害が生じないよう、禁煙はもとより、受動喫煙のない社会の実現が健康生活の基本です。また、健康を維持するために、飲酒は節度を持って、適量を守ることが重要となります。なお、未成年者については、たばこを吸わせない、飲酒させない環境づくりが必要です。
第4条では、健康を守るための禁煙と節度ある飲酒を推進します。
○第5条 I いいは(歯)を保って いつも笑顔
歯と口の健康は、口から食べる喜び、話す楽しみを保つ上で重要であるとともに、身体的な健康だけでなく、精神的、社会的な健康を保つ上でも重要です。日頃からの丁寧な歯磨きや、食事の際には良く噛んで食べるよう心がけるとともに、かかりつけ歯科医を持ち、定期歯科検診、歯科保健指導等を受けることが必要です。また、こころの健康を保ち、いつも笑顔でいられるよう、メンタルヘルス対策も大切です。

第5条では、生涯にわたる歯の大切さといつも心から笑顔になれる健康づくりを推進します。

2 推進体制
元気県ぐんま21推進会議を中核とし、地区地域・職域連携推進協議会により、市町村、関係団体、関係機関、企業等が一体となり、県民運動を効果的に推進します。

3 事業内容
(1)ライフステージに応じた普及啓発
乳幼児期から高齢期まで、各年代の節目をつなぎ、切れ目のない啓発 活動を実施します。
(2)広報活動
全ての県民に、県民運動の周知及び実践を促すため、民間活力の活用 等、健康無関心層も視野に入れた広報活動を実施します。
(3)「元気県ぐんま21(第2次)」推進月間
毎年9月を「元気県ぐんま21(第2次)」推進月間と定め、県民運 動の推進を強化します。
(4)地域における実践事業
県民がより身近な地域で健康づくりに取り組めるよう、各保健福祉事 務所単位で設置している地区地域・職域連携推進協議会を有効に活用し、地域の様々な関係者と連携を図り、実践事業を展開します。
(5)調査事業
県民の健康に関する実態調査等を実施し、健康づくりの効果的な推進のための資料とします。
(6)その他
上記以外で、県民運動の推進のために必要とされる各種事業を関係団体、関係機関等と連携し、積極的に実施していきます。

<実績・効果>
平成28年度は、県民運動のキックオフイベントして、上毛新聞社と全国健康保険協会群馬支部との共催で『群馬県ヘルスケアフォーラム2016』を開催しました。
フォーラムでは、「健康寿命を延ばすヒント~ぐんま元気(GENKI)の5か条の推進に向けて~」をテーマに5人のパネリストが各実践項目についの解説及びパネルディスカッションを実施しました。併せて、次世代ヘルスケア産業やヘルスツーリズム、最近注目の健康経営に関する講演等も行い、幅広く県民に周知しました。
平成29年度は、群馬県立県民健康科学大学と連携・協働し、「ぐんま元気の5か条」の実践に向けて、「健康寿命延伸シンポジウム」を県内4ブロック(中毛・東毛・西毛・北毛)で開催しました。中毛ブロックをメインシンポジウムとし、その後、順次、各地域のブロックにて地域の健康課題・特性に応じたシンポジウムを実施しました。さらに、健康づくり推進連携協定を締結した企業に協力をいただき、健康無関心層へも情報発信を行いました。
令和元年度は、「元気に"動こう・歩こう"プロジェクト」の拡大・定着を目指し、実践活動の実施や「ぐんま元気アプリ」を活用した実践的な取組を行うことにより、県民や市町村、企業等への啓発等を進めました。
また、普及啓発のための資材(ティッシュ、ボールペン、タオル、エコバッグ、クリアファイル等)を作成し、関連行事やイベント等で活用しています。
令和2年度は、「元気に“動こう・歩こう”プロジェクト」実践フォーラムをオンラインで開催し、プロジェクトの更なる拡大・定着を図りました。また、自宅で簡単にできる身体活動・運動を紹介するため、7本の動画を作成し、公表しています。
令和3年度は、県民の体を動かす習慣の定着を目指し、「元気に動こう・歩こうプロジェクト」において、地域や企業でオンラインを活用した講習会を実施するなどにより、定着を図りました。
また、活力ある健康長寿社会の実現に向け、「ぐんま健康ポイント制度」の群馬県公式アプリ「G-WALK+」を活用し、県民に「ぐんま元気(GENKI)の5か条」の基本的方向の実践を促しました。
令和4年度は、県民の体を動かす習慣の定着を目指し、「元気に動こう・歩こうプロジェクト」において、実践リーダーのスキルアップ研修を実施し、定着を図りました。
また、活力ある健康長寿社会の実現に向け、「ぐんま健康ポイント制度」の群馬県公式アプリ「G-WALK+」の推進、県民や市町村、企業等への啓発・利用促進を図り、県民に「ぐんま元気(GENKI)の5か条」の基本的方向の実践を促しました。


<今後の取組>
令和5年度も、引き続き「元気に動こう・歩こうプロジェクト」や「ぐんま健康ポイント制度」を活用し、県民や市町村、企業等へ「ぐんま元気(GENKI)の5か条」の更なる定着を図り、基本的方向の実践につなげます。
ぐんま元気(GENKI)の5か条のチラシ表面
ぐんま元気(GENKI)の5か条のチラシ表面
ぐんま元気(GENKI)の5か条のチラシ裏面
ぐんま元気(GENKI)の5か条のチラシ裏面
ぐんま元気アプリチラシ表面
ぐんま元気アプリチラシ表面
ぐんま元気アプリチラシ裏面
ぐんま元気アプリチラシ裏面
関連
ホームページ
https://www.pref.gunma.jp/page/2543.html
本件問合先 健康福祉部健康長寿社会づくり推進課健康増進係
027-226-2604
chouju@pref.gunma.lg.jp