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タイトル 県独自の新たな視点を取り入れた農業農村整備の推進
施策・事業名称 儲かる農業の実現を支える農業農村整備事業
都道府県名 岡山県
分野 農林水産
施策のポイント 「くだもの王国おかやま」を代表するピオーネ、清水白桃などの果樹産地や、水田農業を支える生産基盤の整備を進めるにあたり、県独自の新たな視点を取り入れ、地域が目指す方向に沿って事業展開し、限られた財源の中で儲かる農業の実現に向けて効果的・効率的に取り組むこととしている。
内容 【背 景】
農業・農村を取り巻く状況は、高齢化に伴う担い手の減少や耕作放棄地の増加、農業水利施設等の生産基盤の老朽化など厳しい状況にあり、これまでに形成された産地の維持が困難となるおそれがある。

【進め方】
産地を支える生産基盤の整備にあたり、国庫補助事業要件や地元同意などに加え、県独自の新たな視点から事業対象地域を厳選するとともに、地域の描く将来に向け最適な生産基盤となるよう市町村やJA等 との連携を強化し、自主施工や簡易整備等によりコスト縮減を図りながら事業を推進する。

【県独自の新たな視点】
〇 産地の育成等の視点
・水稲から園芸作物等への転換を図る等、出口を見据えているか
・集落営農等の担い手の確保・育成が確実か
・農地中間管理事業を活用した担い手への農地の集積・集約化が確実か
・市町村が考える地域の将来構想と整合が図られているか

〇 ソフト施策との連携の視点
・地域農業の将来像は、市町村等と連携が図られ、地域計画(人・農地プラン)に沿っているか
・事業計画は地域農業の将来像に沿ったものとなっているか
・JA等と連携し、需要に応じた作物の導入となっているか
・農地中間管理機構と連携し、担い手への農地の集積・集約化が確実か

〇 コスト縮減の視点
[ほ場の整備]
・地形的に可能なところは畦畔除去等の簡易な整備となっているか
・石礫除去や耕起などを農業者による自主施工としているか
・地形条件を十分検討し、地区内の施工範囲を厳選しているか

[ため池の整備]
・緊急性等から優先度の高いため池の改修であるか
・地域農業の状況に応じた規模となっているか
(例:複数ため池の統廃合、利用が見込めないため池の積極的な廃止など)
・土の再利用などによる効率的な工事となっているか
(例:廃止ため池の発生残土を改修ため池の堤体盛土へ利用など)
・水源確保のための他の方策との比較検討が出来ているか
(例:ため池を廃止し河川に堰を設けて取水する方策など)

≪具体例(ため池の統廃合)≫ ※画像参照
・同じ受益地に用水を供給するA池、B池ともに老朽化し決壊のおそれがあるため、A池は廃止する一方、 B池は受益地に必要な水量を確保するよう改修を行う。
・A池の廃止で発生する残土をB池の堤体盛土に活用するなど、2つの池の改修と比較してコストを縮減する。
・ため池の統廃合により、下流地域の人家や公共施設等に被害が及ぶリスクとともに、農業者の維持管理 に係る労力を軽減する。

【期待される効果】
県独自の新たな視点を取り入れ、ソフト施策とハード施策が連携し、地域の将来ビジョンを持って取り組むことで儲かる農業の実現に向け、効果的・効率的な事業推進が可能となる。
ため池の統廃合
ため池の統廃合
本件問合先 岡山県農林水産部耕地課
086-226-7433
kochi@pref.okayama.lg.jp