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タイトル 官民協働で取り組む向日町競輪活性化プロジェクト
施策・事業名称 安定した売上・収益の確保、競輪場のイメージアップによる新規ファンの獲得、地元とのコラボによる地域に開かれた競輪場、サイクルスポーツ振興の拠点を目指し、民間事業者と府による情報共有会議等で活発に意見交換を行った上で、地域と連携したイベント、インターネット売上げ向上策、場内のイメージアップ策、サイクルスポーツの振興策等を実施
都道府県名 京都府
分野 行財政改革
内容 ■趣旨/目的/背景
向日町競輪場は、戦後間もない昭和25年に開設され、収益を一般会計に繰り出して府の財政に貢献してきたが、近年、レジャーの多様化等により、入場者が大きく減少するとともに売上も全国的に落ち込みを続けている。全国で次々と競輪場が廃止される中、向日町競輪場においても、平成21,22年度には単年度収支で赤字を計上し、事業存続の危機を迎えることとなった。その後、売上向上と経費節減の両面から対策を進め黒字を確保してきたが、売上の減少という大きな流れは変えることができず、この現状を打破するために平成29年度から平成31年度までの3年間の予定で「包括民間委託」を新たに導入した。

■事業概要/事業内容・特徴
「包括民間委託」とは、民間事業者の創意工夫やノウハウの活用により、効率的・効果的に運営できるよう、複数の業務をパッケージで委託する手法であるが、民間に丸投げするのではなく、例えば
・月2回、情報共有会議を開いて、色んな課題について率直に話し合う
・同じフロアで仕事をしており、何かあれば気軽に声を掛けて相談する
など、日頃からお互いの意思疎通を十分に図り、協働で取り組んでいる。
こうした話し合いを通じて、新たに
・広報・宣伝については、スポーツ新聞などの紙媒体中心から、ホームページを活用した広報に重点を移す
・場内イベントでは、売上増加につながらない、一過性の有名タレントを呼ぶことを止めて、ローカルなプロレス団体とタイアップして初心者向けの競輪教室を開く
・地元高校生の書道パフォーマンスを行う
など、できるだけお金をかけず、地域と密着した取組で来場者を増やす努力をしている。
また、これまでの競輪場といえば、ハズレた車券が散乱するといった汚いイメージがあったが、今は社員自らが清掃を行い、場内をきれいにしたり、入り口でお客さんにあいさつを行うなど、イメージアップを図るための様々な取組が行われている。
さらに「京都サイクルクラブ」を設立し、月1回、定期的に競輪場バンクの走行体験などを実施。運営には競輪選手も参加し、専門的な指導・アドバイスなどを行い、普段なかなかふれ合う機会の無い競輪選手とも、気軽にふれ合うことのできる場として、参加者から大好評で、会員数は300名を超え、今では近畿以外の地区からの参加者も多く、毎回50~100名の参加者で大変賑わっている。

■成果
こうした民間ならではの発想を取り入れることにより、これまで、行政だけでは、中々できなかったことに取り組んだことから、1年目にして早速委託の効果が出ており、平成29年度の単年度収支は、対前年度比1.5億円増となる約2.3億円が見込まれている。
関連
ホームページ
http://www.mukomachikeirin.com/
本件問合先 総務部自転車競技事務所事業課
075-921-0321
keirin-jigyo@pref.kyoto.lg.jp