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タイトル | 歴史へのいざない~テーマで巡る文化財~ |
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施策・事業名称 | とちぎいにしえの回廊づくり事業 |
都道府県名 | 栃木県 |
分野 | 教育・文化 |
事業実施期間 | 平成25年4月1日~ |
施策のポイント |
文化財にテーマという物語性を与え、関連する文化財を結びながら巡ってもらうことで、文化財への興味・関心を呼び起こすきっかけとするとともに、歴史資源を通した栃木の魅力を県内外に発信し、文化財を活用した地域づくりに貢献するため次の5点を展開する。 (1) 学術的な研究成果を踏まえながら、文化財の本質的価値をわかりやすく紹介 (2) 指定文化財等を通した地域の歴史の掘り起こし (3) 今までにない視点やストーリーから文化財を紹介(従来の点から線や面へ) ・特定の時代やテーマを設定し、市町の区域を越えた河川流域や古道沿いの文化財を紹介 ・とちぎの人やもののルーツ探し など (4) 観光部局と連携し周辺観光資源を活用した県民参加型の事業を企画 ・周遊ルートツアー、文化財関連施設での来訪者のおもてなし事業 など (5)IT技術を活かし、現地で文化財を楽しむために有効な情報ツールとしての活用 |
内容 |
1 いにしえの回廊の特徴 ・古墳や古代の道、武士団などのストーリーのあるテーマごとに関連付けて文化財を辿ることができる。 ・周遊モデルコースを紹介することにより、観光資源としての活用を図りやすい。 ・GPS機能を活用しスマートフォン等で検索することにより、現地で周辺にどのような文化財があるか、どのようなルートをたどることができるか知ることができる。 ・単体では注目されにくい文化財であってもテーマに組み込むことにより活用しやすくなる。 ・学校教育における、郷土愛の醸成やふるさと学習の資料としての活用を図れる。 ・県内のホテル等の宿泊施設と連携することにより、宿泊者へ周辺観光の情報提供ができる。 ・周遊モデルコース紹介マップの形状・デザイン・配布先等を工夫したことにより来訪者が手に取りやすい状況を作れる。 2 事業内容 (1)周遊ルート作成 ・平成25年度 20の候補から利用者が興味・関心を持てる5ルート絞りルートを設定 壱:しもつけの夜明け~古代の首長たちが眠る古墳を巡る~ 弐:都とみちのくをむすぶ東山道~人とモノが行き交った古代のメインストリートをゆく~ 参:中世下野の武士団~下野国をかけ巡った兵たちの夢の跡を歩く~ 四:聖地日光へつづく道~将軍家と庶民たちが目にした光景を辿る~ 五:近代化遺産からのメッセージ~栃木の近代化産業の記憶を受け継ぐ旅~ ・平成27年度 話題性のあるルートを追加 六:下野の「おくのほそ道」 ~芭蕉・曾良と歩く巡礼の旅~ ・平成29年度 県全域を対象とするルートを追加 七:くらしを支えた水と川~とちぎの先人たちの知恵を辿る~ (2)ルートマップの作成・配布 ルートマップを作成し、文化財関連施設のほか道の駅等観光関連施設で配布 ・マップ表面:文化財や地域の文化資源を解説 ・マップ裏面:栃木県地図にメインとなる文化財や関連施設道の駅やモデルルートを表記 ・コンパクトにたたんだマップで携帯しやすく工夫し、周遊での活用の利便性を考慮 (3)専用ホームページの作成・運営 ・平成25年度:メインとなる文化財や関連文化施設等を紹介するホームページ作成 ・平成27年度:新規ルートのコンテンツ追加(六:下野の「おくのほそ道」) ・平成28年度:GPS機能を活用し、スマホ等での周遊時における現地周辺文化財を紹介する機能を追加 ・平成29年度:新規ルートのコンテンツ追加(七:くらしを支えた水と川) ・平成30年度:特集ページのコンテンツ追加(石をめぐる冒険~石が刻むとちぎの文化財~) ・文化財関連行事の開催案内や季節の文化財情報の提供 (4)周遊ルートを活用した理解促進事業等の実施 ・平成26年度・28年度:親子バスツアー(参:中世下野の武士団、下野の「おくのほそ道」を活用) ・平成27年度:スタンプラリークイズの実施 ・平成28年度から:観光部局と連携し文化財関連施設での来訪者へのおもてなしサービスの提供 3 今後の活用 これまでの事業を継続するとともに次の事業を展開する。(予定) ・文化財保護強調週間における市町と連携した文化財巡りでの活用や広域的な文化財一斉公開との連携 ・県立博物館の展示スペースを活用した周遊ルートの紹介 ・教員向け研修会での研修教材としての活用 ・ホテル等の宿泊施設と連携した文化財を資源とする観光情報提供の拡大 |
関連 ホームページ |
https://www.inishie.tochigi.jp/ |
本件問合先 | 栃木県教育委員会事務局文化財課 |
028-623-3421 | |
bunkazai@pref.tochigi.lg.jp |