政策個表

タイトル With you!『ひとりで抱え込まないで』~自殺防止で大学生・民間団体と県がタッグチーム~
施策・事業名称 いのちを守る県民運動推進事業補助金
都道府県名 山梨県 本件問合先 山梨県福祉保健部 健康増進課 心の健康担当
分野 健康福祉 055-223-1495
事業実施期間 平成29年4月1日 ~ kenko-zsn@pref.yamanashi.lg.jp
施策の
ポイント
平成28年4月、都道府県において全国で初めての議員提案による「山梨県自殺対策に関する条例」が制定された。
条例を踏まえ、県では市町村や民間団体と連携しながら、安全で安心して生きることができる社会の実現を目指し、県を挙げて自殺対策に取り組んでいる。
若年層が参画する中で、自殺対策を県民運動として定着させるため、自殺対策について多くの理解者・賛助者を得て、民間団体が主体的・継続的に活動できる土台を築く施策を展開している。
学生が参画し、自殺対策における啓発グッズを製作・販売し、収益を新たな活動に充当することとしている。

施策の主な特長
◎県内の大学生が授業の一環として参画し、メッセージ「With You」をプリントしたハンカチ(啓発グッズ)を全国で初めて製作・販売したこと
◎啓発グッズの売り上げを事後の物品製作の原資とする「循環型補助制度」の仕組みを確立し、永続的な取り組みとすること
◎コンビニなどで啓発グッズを販売するとともに、クラウドファンディングを活用し、県民や企業から資金を調達したこと
内容 1 現状
山梨県に住所を有していた自殺者は、平成10年以降14年連続で200人を超えていたが、近年は減少し、平成28年は139人となっている。
一方、山梨県内で発見された自殺者は、平成14年以降10年連続で300人を超えていたが、平成24年以降大幅に減少し、平成29年は182人となっている。

2 事業概要

(1)目的
自殺防止対策に理解を示す県民の層の拡大を図るとともに、民間団体が身近な地域で自主的な活動を継続させるための財源を確保する。

(2)取組内容
山梨県では、自殺防止対策に取り組む「いのちを守る山梨県民運動推進会議」(以下「推進会議」という。)に対し、自殺対策における啓発グッズの企画及び製作、広報、販売を行う活動を支援している。
平成29年度においては、この活動に、県内の大学生3名(山梨県立大学(2名)及び山梨英和大学(1名))が、授業の一環として参画した。
推進会議と大学生が、年間を通じて協議を重ね、ふとした時に「誰かがそばにいてくれる」、「話を聴いてくれる」と思い出してもらえるようなメッセージ「With you」をプリントしたハンカチを製作・販売した。
販売収益は、推進会議の新たな活動である「ポスター展の開催」や「小冊子の作成」に充当した。
なお、民間企業にも協力をいただき、ファミリーマートなどで販売するとともに、クラウドファンディングも活用し、県民や企業から資金を調達した。
※いのちを守る山梨県民運動推進会議
県民の命を守り、自殺によって命をなくすことのない 『人にやさしい地域、山梨の風土』を目指し、連 携して自殺の防止を図る県民運動の輪を広げることを目的として活動している。
設立:平成24年11月
構成団体:自殺対策に取り組む民間団体 14団体

3 期待される効果
(1)当事者への支援の拡大
大切な人、身近な人、心迷う人への贈りものとしての購買ニーズを喚起するとともに、「With you」メッセージを伝えつつ、ハンカチに同封しているチラシのQRコードから団体ホームページへのアクセスを通じ相談機関等を案内し、必要な支援につなげる。
(2)県民運動としての定着
物品を購入し、身につけてもらうことにより、参加意識を醸成するとともに、購買等を通じて、傾聴活動やゲートキーパーなどへの参画のきっかけをつくり、裾野の広い県民運動としての定着を図る。
※ゲートキーパー
自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必 要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置づけられ る人。
(3)永続的な取組への転換
売上金を事後の物品製作の原資とする循環型補助制度の仕組みを確立するとともに、取組の自立性・継続性の向上を図り、民間団体の相違工夫による永続的な取組への転換を図る。

4 今後の取組
「With youハンカチ」の趣旨を広く啓発し、県民の関心や理解を深めることが必要である。
そこで、昨今の事件や自殺の現状を踏まえ、引き続き、若年層も参画を促しつつ、民間団体との連携を強化するとともに、積極的にパブリシティを活用し、自殺対策について多く理解者・賛助者の拡大を図る。
関連
ホームページ
https://www.ucon-yamanashi.jp/