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タイトル | 肉用牛と乳用牛の融合で繁殖サイクルを効率化!甲州牛増産で儲かる畜産を実現 |
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施策・事業名称 | ・八ヶ岳牧場甲州牛生産体制強化事業費(H29~R1)・甲州牛増産に向けた効率的採卵サイクルの確立試験費(H29~)・バイオテクノロジー研究棟整備費(H28補正) |
都道府県名 | 山梨県 |
分野 | 農林水産 |
事業実施期間 | 平成29年4月1日~ |
施策のポイント |
・公共牧場として関東最大の飼育規模(和牛雌牛200頭)を誇る県立八ヶ岳牧場において、畜産酪農技術センターが和牛受精卵を生産し、酪農家から預託されている乳用牛に移植(いわゆる借り腹)を行う。和牛子牛を育てる酪農家の負担を軽減するため、高い飼育技術を有する県立牧場が子牛の哺育・育成業務を担い、肉用牛農家に甲州牛となる和牛子牛を効率的に提供できるよう、県立牧場が酪農家と肉用牛農家のマッチングを果たし、県産銘柄牛肉「甲州牛」の増産に取り組む。 施策の主な特長 ◎公共牧場として関東最大の和牛雌牛を飼育し、高い飼育技術を有している県立牧場を最大限に活用して、甲州牛となる和牛子牛の安定生産に取り組むこと ◎県立牧場を中心にした和牛子牛の効率的な生産システムが確立され、甲州牛の増産が図られること ◎高い飼育技術で地域に信頼を得ている県立牧場が、酪農家と甲州牛生産農家とのマッチングにも役割を果たし、双方の経営安定に貢献すること |
内容 |
1 背景と課題 ○地産地消・地産訪消の推進等により甲州牛の需要は拡大しているものの、高齢化による担い手不足や子牛価格の高騰が肉用牛農家の経営を圧迫するなど、生産基盤の弱体化が懸念されている。 ○甲州牛の生産基盤を強化するためには、質の良い子牛の確保とその供給体制の確立が課題となっていた。 ○そこで、受精卵移植技術を活用し、本県の肉用牛生産の中心的役割を果たす県立八ヶ岳牧場の機能を強化し課題の解決を図ることとした。 2 事業の内容 ○県有牛を活用した和牛受精卵移植の推進 畜産酪農技術センターに受精卵移植の研究棟を整備するとともに、甲州牛増産に向けた効率的採卵サイクルの確立の試験研究に取り組み、優良受精卵の増産を図り、公共牧場に預託されている酪農家の乳牛への和牛受精卵の移植を推進し、和牛子牛の安定生産に取り組む。 ○県立八ヶ岳牧場の機能強化 酪農家が生まれた受精卵由来の和牛子牛を育てる負担を軽減するとともに、甲州牛生産農家に安定的に子牛を提供する仕組みを確立するため、県立八ヶ岳牧場が和牛子牛を飼育管理することとし、子牛を哺育・育成するキャトルブリーディングステーションを整備する。 ○甲州牛の生産基盤の強化 甲州牛の生産農家と関係機関で組織する畜産クラスター協議会が一体となり、県産の和牛子牛を活用した農家所得の向上に取り組む。 |
本件問合先 | 農政部 畜産課 |
055-223-1605 | |
chikusan@pref.yamanashi.lg.jp |