本文へスキップします。

全国知事会

 メニュー

TOP先進政策バンク先進政策バンク詳細ページ

先進政策バンク詳細ページ

印刷

タイトル 地域力を活用した取組み
施策・事業名称 ・ご近所介護ステーション・もりおか配食サービス
都道府県名 岩手県
分野 健康福祉
地域振興・まちづくり
事業実施期間 平成16年4月1日~平成21年3月31日
内容 岩手県の自助、共助に関する取組みに、「ご近所介護ステーション」及び「もりおか配食サービス」があります。
公助というのは、税金を使ったサービスですが、これからは、自助や共助の割合が大きくなり、地域に本来ある「地域力」をいかに活用し、誘導していくかということが重要になります。
岩手では、もともと「結いの精神」と呼ぶ、助け合いの心が育まれてきた地域です。このようにご近所の力をお借りして、いろいろなサービスを提供できないかという発想がこの取組みです。

○岩手県でも高齢者の介護は大変深刻な課題ですが、例えば特別養護老人ホームの整備に当たっては行政からの補助が得られるものの、1施設で数億円という多額の自己負担が必要となることや、行政からの補助金には、様々な制約があり、必ずしも利用者が望むサービスを提供できるわけではないという現状があります。そのような中、岩手ならではの結いの力により、「民家や空店舗を有効活用」し、「住み慣れた我が家からできるだけ近い場所」で、「地域の工夫で小さくとも利用者が望む多様なサービスを提供」できるようにする、という観点から、県単独の「ご近所介護ステーション設置支援事業費補助」の制度を平成16年度に創設しました。
これは、NPOや民間の居宅介護事業者などを対象として、民家や空店舗など既存の建物を在宅介護サービスの提供拠点として改修する経費を、500万円以内の定額で補助するもので、平成16年度から平成20年度までに県内16箇所の「ご近所介護ステーション」が設置されました。

○もうひとつは、NPOによる「もりおか配食サービス」の取組みです。
岩手県盛岡市に、生協の支援を受けて高齢者に夕飯の配食サービスを行うNPOができました。1食525円というリーズナブルな価格ですが、県は1円も負担をしていません。これは、生協が大量に購入した食材を安く分けてもらってコストを抑えたり、「配る」人件費については、全部ボランティアで、車のガソリン代だけ実費で運営しているなど、ボランティアの「結い」の心、「地域力」のひとつの現れとして岩手の地域ならではの取組みとなっています。
本件問合先 保健福祉部長寿社会課
019-629-5441
AD0005@pref.iwate.jp