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タイトル | 埼玉県オリジナル品種「彩のきずな」の「特A」獲得プロジェクト |
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施策・事業名称 | 県産米「特A」プロジェクト推進事業 |
都道府県名 | 埼玉県 |
分野 | 農林水産 |
事業実施期間 | 平成27年4月1日~ |
施策のポイント |
我が国の米生産は、米政策の大改革や国際的な貿易枠組みの見直し等により、全体的な需給動向が不透明さを増している。 一方で、米の産地間競争は激しさを増しており、今後も本県が安定した米生産を維持するためには、本県の特徴を活かしたブランド化を推進し、県産米全体の評価・販売力の向上を図る必要がある。 そこで、本県が育成した水稲品種「彩のきずな」が、日本穀物検定協会の食味ランキングで「特A」を継続して獲得するための技術開発や栽培技術の普及を進めるとともに、本県の立地条件を活かした販売戦略の構築や話題性のあるプロモーション活動等を展開し、県産米のイメージ向上と売上増大を図る。 |
内容 |
1 目的 本県で育成した水稲品種「彩のきずな」が「特A」を継続して獲得するための生産対策と、県産米全体の販売力向上対策を実施し、県内生産者の収益向上を図る。 2 取組内容(平成27年~29年) ・ 埼玉県農業技術研究センターにおいて、「特A」レベルの米が県内のどの地域でも栽培できるよう、体系的な技術開発を行った。 ・米の食味向上に関する栽培・収穫・乾燥調製技術の開発 ・「特A」米の成分・食味特性の解明 ・食味に関する遺伝子の解析 ・ 県内各地の農林振興センターが中心となって各地に実証ほを設置し、開発した食味向上技術の現地適応性を調査・検討するとともに、生産現場への普及・定着を促進した。 ・ 県産米全般に関するマーケティング調査を実施し、「彩のきずな」の販売戦略を構築した。 ・ 「彩のきずな」のキャンペーンWEBサイト(HP)を開設し、品種特性や栽培農家・消費者の声、「彩のきずな」に合う料理レシピや販売店を紹介したほか、プレゼントキャンペーンを実施した。 ・ 埼玉S級グルメ選手権や都内のクッキングイベントなどの各種イベントにおいて、「彩のきずな」のPR活動を展開した。 ・ 「彩のきずな」の米袋デザインを作成し、商標登録申請を行った。 3 取組結果 「彩のきずな」(県東)が、平成29年度の食味ランキングで「特A」評価を獲得した。 (埼玉県産米では26年ぶり) 4 今後の取組(平成30年以降) (1) 「特A」レベルの米が安定生産できる技術開発 ・ 農業技術研究センターにおいて、米の食味が向上する栽培・収穫・乾燥調製技術の開発や、食味に関する遺伝子の解析等をさらに進める。 ・ 栽植密度等の栽培条件や乾燥方法を変えた米の食味評価を昨年度行ったところ、一定の傾向が確認できたので、本年度はより詳細な検証を行う。 ・ これら一連の結果を踏まえ、良食味を目指した栽培マニュアルの改良を行う。 (2) 食味向上栽培技術の現地導入・定着の支援 ・ 県内8か所に実証ほを設置して、これまで蓄積された技術体系を確実に実施するとともに、地域全体への技術の波及を図る。 ・ 栽培講習会の開催等により、各地域への栽培技術の普及・定着を支援する。 (3) 「彩のきずな」統一米袋の使用開始 ・ 商標登録中の「彩のきずな」統一米袋の使用基準や出荷段階での品質基準について、30年産「彩のきずな」から適用するため、関係機関と連携して早期に周知を図る。 (4) 県産米プロモーション活動の実施 ・ 作成した米袋デザインを前面に出した各種PR活動やイベント等により、「彩のきずな」への話題性や消費者の期待感を喚起することができるようなプロモーション活動を展開し、出来秋以降の販売拡大と県産米全体のイメージ向上に結びつける。 |
関連 ホームページ |
https://www.sainokizuna.com/story/index.html |
本件問合先 | 農林部生産振興課 |
048-830-4145 | |
a4130-03@pref.saitama.lg.jp |