政策個表

タイトル 福島ロボットテストフィールドを核としたロボット関連産業の育成・集積
施策・事業名称 1.ロボットテストフィールド整備等事業 2.チャレンジふくしま「ロボット産業革命の地」創出事業
都道府県名 福島県 本件問合先 福島県 商工労働部 産業創出課 ロボット産業推進室
分野 商工・労働 024-521-8568
事業実施期間 平成27年4月1日 ~ robot@pref.fukushima.lg.jp
施策の
ポイント
本施策は、世界でも類を見ないロボットの一大研究開発拠点として「福島ロボットテストフィールド」を整備するとともに、この拠点を核としてロボット関連産業の集積を図ることを目指している。福島ロボットテストフィールドでは、無人航空機や災害対応ロボット等のフィールドロボットを主対象にした滑走路や市街地フィールド、瓦礫・土砂崩落フィールド、屋内水槽試験棟、試験用の橋梁・トンネル、プラント等の整備を進めており、世界から最先端の研究者を呼び込んでいくことにより、我が国のロボット研究開発の中核を担っていく。また、福島ロボットテストフィールドの整備と並行して、県内企業が行うロボットや要素技術の研究開発への支援、会津大学におけるロボット・ソフトウェアの研究開発、ロボットフェスタふくしまの開催、福島県産ロボットの導入支援、ロボット関連事業者に向けた実証試験や操縦訓練の場の提供、ふくしまロボット産業推進協議会の運営など、ロボット関連産業の育成・集積を図るための取組みも行っている。ロボットの研究開発や実証試験誘致件数は、年々増加傾向にあり、浜通り地域への来訪者数も増え、経済効果の地元への波及も見込まれる。
内容 (1) 背景
福島県は、東日本大震災により甚大な被害を受け、特に沿岸部(浜通り地域)においては、津波被害と原子力災害により、産業基盤が著しく失われた。
失われた産業基盤の回復に向けて、福島県では、「福島イノベーション・コースト構想(※)」を推進している。

※福島イノベーション・コースト構想
失われた浜通り地域等の産業・雇用を回復するため、福島県では、廃炉やロボット技術に関連する研究開発、エネルギー関連産業の集積、先端技術を活用した農林水産業の再生、未来を担う人材の育成強化などを通じて新たな産業・雇用を創出し、住民が安心して帰還し、働けるよう、浜通り地域等の再生に取り組む国家プロジェクト。

福島イノベーション・コースト構想における重点産業の一つとして、近年成長が著しいロボット関連産業に着目した。
福島県にとって、これまでロボット産業は馴染みのない産業ではあったが、製造業において高い技術力を持った企業が多く(製造品出荷額 東北地方1位)、また、コンピュータ理工学に特化した会津大学を中心にソフトウェア分野にも優れた企業が多く存在し、ハード面、ソフト面において、ロボット関連産業に対するポテンシャルは高いものがある。

(2) 事業概要
「『ロボット産業革命の地』ふくしま」を目指し、研究開発拠点整備、普及・啓発、人材育成、ネットワークの形成、研究開発・技術支援、現場導入支援、取引拡大、量産支援、情報発信のそれぞれに向けて包括的な支援を行っている。

(3) 事業内容

1.福島ロボットテストフィールド整備等事業
【福島ロボットテストフィールド整備】
ロボットの研究開発拠点として「福島ロボットテストフィールド(※)」を整備している。2018年より完成施設を随時開所 し、2019年度第4四半期に全面開所を予定している。

※福島ロボットテストフィールド
物流、インフラ点検、大規模災害などに活用が期待される無人航空機、災害対応ロボット、自動運転ロボット、水中探査ロボットといった陸・海・空のフィールドロボットを主対象に、実際の使用環境を拠点内で再現しながら研究開発、実証試験、性能評価、操縦訓練を行うことができる、世界に類を見ない一大研究開発拠点。

【福島ロボットテストフィールド活用実績】
(1) 63事例(2017年9月~2019年3月)
(活用事例)
・運行管理システム試験
・災害対応ロボット評価会
・ALSOK 有線給電ドローン
・地元企業による高層気象観測ドローン
・自衛隊 災害ドローン訓練
・産総研 ドローン落下試験
・総務省 ドローン電波実証
(2) 来訪者数 5,700名(平成30年7月~平成31年3月)

【ロボット関連団体との協力協定】
・平成29年11月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と協力協定を結び、ドローンの性能評価手法の開発を福島ロボットテストフィールドで実施。
・(一社)日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、日本産業用無人航空機工業会(JUAV)、日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)と協力協定を結び、目視外飛行のあり方について検討すべく、福島ロボットテストフィールドで無人航空機の飛行試験を実施。

【World Robot Summitの開催誘致】
2020年に開催される、経済産業省及び国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の主催する国際的なロボットの競技会である「World Robot Summit」の一部競技を福島ロボットテストフィールドで実施予定。

2.チャレンジふくしま「ロボット産業革命の地」創出事業
【ふくしまロボット産業推進協議会】
ロボット関連産業の集積を目指し、平成29年度に産学官で構成される「ふくしまロボット産業推進協議会」を設立。県内外から会員を募り、会員数は平成31年4月25日現在317。
協議会の中には、「廃炉・災害対応ロボット研究会」、「ロボット部材開発検討会」、「ロボット・ソフトウェア検討会」、「ドローン活用検討会」の4つの分科会を設けており、それぞれの分野に応じたセミナーの開催やグループによる実用化開発推進、取引拡大に向けたマッチング支援等を行っている。
平成30年度の主な取組としては、福島大学髙橋教授や専門的な技術を有したコーディネーターが県内企業を訪問し、県内企業の技術力の有効なPR方法や製品の改良方針等の検討を行った。

【浜通りロボット実証区域】
物流、インフラ点検、災害対応などに活用するロボット・ドローンに関連した事業に取り組む企業、大学、研究機関などに向けて、福島県が仲介し、県内の橋梁、ダム、河川、山野などを実証試験や操縦訓練の場として提供。
ロボット試験196件(平成27年4月1日~平成31年3月末日現在)を誘致し、実証試験に伴う、南相馬市への交流人口は、平成27年度の300人から平成30年度は8,000人(平成31年度3月末日現在 南相馬市調査)に増加した。

【研究開発支援】
ロボットの要素技術の開発や実証を行う県内事業者に対して経費の一部を補助する「ロボット関連産業基盤強化事業費補助金」と県内大学・高等専門学校と県内企業による共同研究を支援する「産学連携ロボット研究開発支援事業費補助金」による二本立ての研究開発支援を実施。また、これらの事業により研究開発された成果を発表する場と商談の場を設け、連携・受注促進に向けた取組も行っている。

【県産ロボット導入支援】
県内で開発・製造されたロボットの出口対策として、県産ロボットの導入に要する経費の一部を助成する「福島県産ロボット導入支援助成金」を実施。
平成30年度には、「福島県産ロボットカタログ」を作成し、県産ロボットの情報発信を行った。

【ロボットフェスタふくしま】
県内外から最先端のロボットや技術を有した企業を募り、県内ロボット関連企業の展示・実演・商談の場とするとともに、各種セミナーや体験イベントを開催し、若い世代を中心とした県民への周知・啓発を図っている。平成30年度は、9,600人に参加をいただき、活発な商談が行われた。
福島ロボットテストフィールド 完成予定図
福島ロボットテストフィールド 完成予定図
福島ロボットテストフィールド 試験用プラント
福島ロボットテストフィールド 試験用プラント
福島ロボットテストフィールド ドローン隊列飛行試験
福島ロボットテストフィールド ドローン隊列飛行試験
会津大学の災害対応ロボット
会津大学の災害対応ロボット
関連
ホームページ
https://www.fipo.or.jp/robot/
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32021f/