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タイトル 原子力災害緊急ユニット等の研究・開発
施策・事業名称 原子力災害緊急対応ユニット及び車両検査自動化システムの研究・開発
都道府県名 静岡県
分野 防災・危機管理
内容 1 施策の概要
静岡県では、中部電力浜岡原子力発電所の原子力災害に備え、避難退域時検査の迅速な実施や必要な資機材を広域的に事前配備することにより、原子力災害対策の実効性向上に努めています。

2 内容
浜岡原子力発電所の原子力災害対策重点区域には83万人が居住しています。原子力災害時に、混乱なく住民の広域避難計画を実施するためには、最大83万人を迅速に検査できる体制づくりが不可欠です。静岡県では、平成28年度に「避難退域時検査場所」16カ所(最終的に20カ所程度)を選定しており、これら検査場所で必要となる資機材・人員を含めた検査態勢の確立が課題となっています。
避難退域時検査は、4種(類車両検査、代表者住民検査、住民検査、携行物品検査)の検査があり、車両検査は避難退域時検査場所を通過する全ての車両について、放射線量が基準となる40,000cpm(ベータ線)以下であるかを検査します。従来の検査では通過する車両の放射線量を測定し、検査証明書を手作業で作成・交付するため、多くの人員や手間を必要としていました。この問題を解決するため通過車両のナンバープレートを画像認識処理し、パソコンで検査データと統合して「証明書」を自動発行するシステムを、全国に先がけ考案・開発しました。これにより検査作業の効率が飛躍的に向上しました。
さらに、この自動化システムを含む避難退域時検査場所の運営に必要な資機材を4tトラックで輸送可能な10ftコンテナに全て収納し、原子力災害時に、機動的に避難退域時検査場所に輸送し、展開することができる「原子力災害緊急対応ユニット(NRU :Nuclear disaster Emergency Response Unit)」を開発しました。このNRUは、南海トラフの巨大地震との複合災害を想定した「原子力防災資機材の被災リスク」の回避対策にも寄与するとともに、機動性が高いことから他地域の原子力災害での活用も可能です。
本件問合先 危機管理部原子力安全対策課
054-221-2088
antai@pref.shizuoka.lg.jp