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タイトル | 大学生の若い力で中山間地域を活性化!やま・さと応縁隊 |
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施策・事業名称 | 群馬県やま・さと応縁隊 |
都道府県名 | 群馬県 |
分野 |
農林水産 地域振興・まちづくり |
事業実施期間 | 平成24年4月1日~ |
施策のポイント |
県内の大学・短期大学の学生が中山間地域に入り、地域住民との交流やフィールドワークを通して、課題解決や地域活性化に向けた調査・研究・提案等を行う。行政や地域住民が気づかなかった地域資源や魅力を、若者目線で発見し活用方法を検討する。 <ポイント> ・若い大学生が地域に入ることだけで地域から歓迎され、取り組みやすい事業である。 ・大学生のユニークな発想で、我々行政が気づかない地域活性化策を地元へ還元している。 ・中山間地域での実践活動は、農山村集落をはじめ地元市町村役場、研究機関としての大学等が、それぞれメリットを実感できる取組である。 |
内容 |
<背景・経緯> 【中山間地域の課題】 中山間地域では、人口減少や高齢化の進行が早く、農業を守ることのみならず、集落の維持が困難な地域が出てきている。 また、中山間地域には魅力ある自然や景観、伝統文化等地域資源が豊富にあるが、地域の暮らす人々はその魅力に気づいていない。 【外部人材の活用】 そこで、大学生という外部の力(人材)を地域に呼び込み、中山間地域の活性化を図る事業を開始した。群馬県中山間地域ふるさと活性化基金を活用し、平成24年度から実施している。 <目的・ねらい> 学生の若々しい視点・行動力及び大学の高い教養や専門性を活用し、中山間地域の集落や地域資源を再評価し、その地域特性を活かした活性化への道筋を探る。 <事業の概要> プロポーザル方式で採用した県内の大学等を「やま・さと応縁隊」として、中山間地域に派遣し、その地域の魅力再発見・地域資源の活用などの提案を地元へ還元することで活性化を図る。 【活動地域】 県内の中山間地域等 【活動内容】 (1)調査活動の実施 ※中山間地域等の地域資源を再評価し、地域の活性化への道筋を示すためのいずれかの活動 ・農業生産活動の継続に向けた地域資源の発掘や新たなメニューの提案 ・グリーン・ツーリズムや農泊など都市農村交流に向けた体験プログラムの提案 ・その他農業農村の振興に資するメニューの提案 (2)地域住民との交流、市町村との連携(打合せ等) (3)活動状況の報告(中間報告会、成果発表会) (4)成果品(活動調査報告書)の提出 <実績・効果> 【効果】 (1)中山間地域の地域資源が再評価され、地域住民の誇りとやる気が喚起される。 (2)若い学生が中山間地域に興味を持つきっかけとなる。 (3)交流人口・関係人口の増加、定住へ結びつく。 ・学生が社会人になっても、活動した地域のお祭りやイベント等に参加し、地域とつながりを持っている。(交流人口・関係人口の増加) ・やま・さと応縁隊として活動した地域の役場や企業等に就職し、中山間地域活性化の担い手となった学生もいる。(定住へ) (4)フィールド調査の経験や地域資源の評価手法の習得等、教育的効果が高い。 (5)マスコミ等で取り上げられ、中山間地域振興の広報宣伝に寄与する。 【事例】 令和4年度 調査活動テーマ (1) 片品村の農産物・規格外品を有効活用する商品開発 (2) みどり市浅原・小平地区を中心とした関係人口増加に向けた体験プログラムの構築 (3) 継続と発展~孫交流から生まれるみなかみBRの魅力発信 (4) 果樹の魅力再発信 -県西部果樹産地の持続性強化の提案と試行- (5) 神流町における民泊事業&観光サービス立ち上げと味噌を活用した商品開発 【成果報告会】 毎年2月には、やま・さと応縁隊の1年間の集大成として成果報告会を開催している。各テーマ、本活動に携わった多くの地域関係者から参加をいただいており、やま・さと応縁隊の取組が地域から期待されていることがうかがえる。発表は学生自身が行っており、多くの人の前で発表することで良い体験の場にもなっている。 <今後の取組> 今後は、大学の活動成果を地域に具体的に還元し、地域の自主的な取組を支援する仕組みが必要である。単に活動成果を大学等の研究成果で終わらせることなく、実践の場を提供している市町村等へフィードバックできるよう、活動の始まりと終わりに当該市町村との打ち合わせを設け、成果報告を実施することしている。 |
関連 ホームページ |
https://www.pref.gunma.jp/01/f3600209.html |
本件問合先 | 農政部農村整備課 |
027-226-3152 | |
nousonka@pref.gunma.lg.jp |