政策個表

タイトル ドローンを使った「簡単!迅速!」な森林面積の把握!
施策・事業名称 ドローンを使った「簡単!迅速!」な森林面積の把握!
都道府県名 三重県 本件問合先 松阪農林事務所
分野 農林水産 0598-50-0568
事業実施期間 平成31年4月1日 ~ mnorin@pref.mie.lg.jp
施策の
ポイント
既存の測量技術はドローンを用いた測量も含めて非常に高精度である反面、コストも非常にかかるため、使う局面も限られたものとなっている。そのため、少々の誤差は許容範囲だが急いで面積を概測したい、コストをかけずに面積を概測したい、という言わば「中精度・低コスト」という点に特化してドローンの活用を模索し、検証を行った。
内容 <取組概要>
山林の面積を把握するには地上測量が必要だが、時間と労力がかかる。「森林の開発面積が1.0haを超えている可能性があり、地上測量の必要がある箇所の絞り込み」を効率的に行うという想定で、ドローンを活用し山林面積の概測を2つの方法で行った。結果、大幅なコスト低減、コストに見合う以上の精度、それぞれの方法の長所と短所が判明した。

<現状や課題、設定した目標>
森林法においては1haを超えて森林の開発行為を行うには知事の許可が必要であるが、1ha以下は伐採届で開発行為が可能となる。現状では巡視現場で実際に1ha以下かどうかの判断が難しい。面積を確定するには地上測量が必要だが、地上測量を行うにはコストもかかり全ての案件で地上測量を実施することは困難である。目測により地上測量の必要な場所を絞り込んでいるが、個人差が大きく絞り込みが効果的に機能していない。建設残土搬入など速やかに概測の必要なケースにも対応するべく、迅速に面積の把握ができる手法を検討した。

<取組の検討プロセス、改善点等>
ドローンを使って簡易な森林測量をしている林野庁北海道森林管理局渡島森林管理署に先進地視察を行い、様々な知見・助言をいただいた。その内容をもとに2つの方法を立案し、既に測量データがあり、かつ境界が明確な試験地を選定し、実際にドローンを操縦し面積の把握を試行した。データの取り扱いにおいても、CAD(製図設計支援ツール)や森林GIS(地理情報システム)など日常業務で使用しているシステムを活用した。

<効果・成果>
面積を把握するまでの所要時間においては、地上測量の所要想定時間の1割以下に大幅に短縮するという結果になった。また、精度においても地上測量と比べ約4%の誤差結果となり、精度的には及ばないものの、迅速化という観点からみれば実用上十分な精度であった。今後、違法開発が疑われる1.0ha以下の伐採届による森林開発現場や、災害などの森林斜面崩壊現場などにおける簡単・迅速・安全な面積把握という様々なケースに応用が期待できる。

<工夫した点や苦労した点>
概測の過程において、客観性(個人の能力に左右されない)、簡略化、正確性(斜面傾斜に左右されない)のバランスをとることに注力した。