政策個表

タイトル 逆境をバネに!クラウドファンディングへの成功報酬と銀行間競争の喚起
施策・事業名称 クラウドファンディングファンドレイザー協定及び資金調達ピッチ
都道府県名 佐賀県 本件問合先 産業労働部 産業政策課 DX・スタートアップ推進室
分野 商工・労働 0952-25-7586
事業実施期間 平成28年4月1日 ~ sangyouseisaku@pref.saga.lg.jp
施策の
ポイント
佐賀県は、他県以上に⾦融セクターが寡占化し、⾦融機関が自らリスクをとって資金供給を行う風土が根付きにくい。成長可能性がある企業への円滑な資金供給には、資金調達チャネルの多様化や金融機関相互の健全な競争環境の形成が必要。

1 資⾦調達チャネルの多様化
県内企業の「クラウドファンディング」(以下、CF)による資金調達をサポートする事業者等とファンドレイザー協定を締結、これらファンドレイザーが支援して⽬標額を達成した場合、調達額の10%を成功報酬(協定に基づく負担金)としてキックバックする。CFを効果的に活用できるプレイヤーを地域に根付かせるとともに、そのノウハウや経験を地域に蓄積し、案件発掘へつなげるエコシステムを形成。

2 調達希望者によるプレゼンテーション機会の提供
投融資やCFなどを通じて資⾦調達を希望する県内企業が、銀行や投資家、VC、エンジェル等多様かつ複数の資金の出し手を一堂に会した場でプレゼンするピッチイベントを開催。資金の受け手と出し手のマッチングはもとより、例えば「そのリスクは銀行さんではとれないが、うちならとれる」状況を作ることで健全な競争環境を形成。
内容 佐賀県は、地銀が第⼆地銀の資産規模の10倍弱と全国でも稀に⾒る寡占状態。この結果、金融機関相互の競争原理が働きにくく、企業の新事業展開等に対してリスクをとって資金を供給するよりも、従来型の地銀ビジネスモデル(地⽅の余剰資⾦を都市部に供給し、運⽤する等)に留まりがちで、このことが資金フロー面からの企業の成長制約となりがち。

その一方、昨今、外部環境の変化として、例えば
(1)⺠間レベルでのクラウドファンディングへの機運
(2)企業セクターの資⾦余剰主体化を背景としたCVCの興隆
(3)県外アクセラレーター、ベンチャーキャピタル、個⼈投資家等の県内での積極攻勢
などがある。

このため、クラウドファンディング等を用いた資金調達チャネルの多様化や、金融機関をはじめ資金の出し手側の競争環境の形成を通じ、企業のリスクテイクを支える資金の出し手を育て、あるいは見出しながら、イノベーションやスタートアップを資金調達面から支援し、促す策に着手。

1 資⾦調達チャネルの多様化

資⾦調達⼿段としてのCFに早くから着⽬し、県内企業のCFをサポートする事業者等とファンドレイザー協定を締結。ファンドレイザーがCF案件を掘り起こし、調達を支援して⽬標額を達成した場合、調達額の10%を成功報酬としてキックバック。(上限額 500千円)

協定相⼿は⾦融機関に限定せず、起業・創業⽀援、新事業展開・新分野進出促進、地域産業振興に寄与する意欲のある先であればオープンかつイーブンに随時、公募。H28の着⼿後、現時点では締結相手は9者まで増え、地元⾦融機関のほか、購⼊型や株式投資型のCFプラットフォームを有する企業、プロモーションや事業創出を得意とする企業など多様なセグメントのファンドレイザーが揃ってきたところ。成功報酬が佐賀県内での継続的な案件発掘を⾏う⼤きなモチベーションとなり、そもそもプレイヤーが少ない地⽅への呼び⽔的効果を⽣み、県外の締結先も増加増えてきているところ。

また、ファンドレーザーの増加に伴い、調達件数・調達額も⼤幅増。(参考:H28年2件(1,467千円)、H29年1件(230千円)、H30年11件(14,472千円)、R1年14件(17,412千円))この取り組みにより、CFプレイヤーと⽬標額達成ノウハウ、経験を県内に蓄積し、次なる案件の発掘、そして成功へとつなげるエコシステムを形成。県内でのCF利活⽤のすそ野の拡⼤、資⾦調達チャネルの多様化を図っている。

2 調達希望者によるプレゼンテーション機会の提供

投融資やCFなどの資⾦調達を希望する県内企業が、県内・外の金融機関や投資家、VC、ファンドレイザー等の複数の資⾦の出し手が一堂に会した場でプレゼンするピッチイベントを開催。あわせて、ベンチャー企業等のビジネスの確⽴・拡⼤のため、販路開拓につながる潜在的な取引先候補や、ビジネスの⾼度化につながる潜在的なパートナー候補等も招へい。資⾦需要側にとっては⼀度に多数の⽀援者との接点を得ることができる機会であることはもちろんのこと、資⾦供給側にとっても魅⼒的な案件発掘の場として活⽤されており、「競争を意識したなかでの発掘の場」になっている。

さらには、これらを通じてシードの発掘・育成(他事業)から資⾦調達(本事業)までを⽀援可能な「パーツ」が整ってきたため、R1年度から新しく「Startup Gateway SAGA」に着⼿。シードの発掘から育成、資⾦調達、さらにはアワード受賞や大手との協業を通じたプレゼンスの確立等を一貫して支援する体制を整えつつある。
関連
ホームページ
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