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タイトル | PC内蔵ボイスレコーダーを使用した議事録AIの活用 |
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施策・事業名称 | PC内蔵ボイスレコーダーを使用した議事録AIの活用 |
都道府県名 | 三重県 |
分野 | 行財政改革 |
事業実施期間 | 令和元年11月1日~ |
施策のポイント |
従来から議事概要を作成する必要がある場合には、パソコン(以下「PC」という)付近にボイスレコーダーを置き、その録音データを聞きながら職員が手入力で文字起こしを行っており、何度も聞き直すなど多くの時間を要していた。 令和元年9月に当県に導入された議事録AIの活用を試みたが、PC付近の録音では他の音声が混じるなど音質が悪くなるため、誤変換が多く、作業時間の短縮は図れなかった。 ネット上で中継される会議についてPC内蔵ボイスレコーダーを使用することで議事録AIの変換精度が飛躍的に高まり、作成までの時間を約半分に短縮することができた。 また、特定の単語を議事録AIに登録することで、誤字を訂正する手間を省くことができ、さらに作業効率を向上させることができた。 新技術を活用し、従来の仕事のやり方を変える、改善するという「スマート改革」の理念に沿った水平展開しやすい取組みである。 |
内容 |
<取組概要> 議会常任委員会開催結果などの議事概要を作成する必要がある場合、PC付近にボイスレコーダーを置き、その録音データを聞きながら職員が手入力で文字起こしを行っており、何度も聞き直すなど多くの時間を要していた。 また、令和元年9月に当県に導入された議事録AIの活用を試みたが、PC付近の録音では他の音声が混じるなど音質が悪くなるため、誤変換が多く、作業時間の短縮は図れなかった。 そこで、ネット上で中継される会議についてPC内蔵ボイスレコーダーを使用し録音したところ、大幅に音質が向上し、これを議事録AIにて変換することにより変換精度が飛躍的に高まり、作成までの時間が約半分に短縮された。 <現状や課題、設定した目標> (現状や課題) 常任委員会開催結果などの議事概要を作成する必要がある場合、テレビやPC付近にボイスレコーダーを置き、その録音データを聞きながら職員が手入力で文字起こしを行っており、何度も聴き直すなど作成に多くの時間を要していた。 また、令和元年9月に当県に導入した議事録AIの活用を試みたが、「音質が悪い」「他の音声が混じる」などの理由のため、誤変換や変換漏れが多く、作業時間の短縮は図れなかった。 (設定した目標) 「いかに職員が手を抜くか=他の優先すべき業務に注力するか」を念頭に、最新技術を駆使したスマートな働き方の実現を目指した。 <取組の検討プロセス、改善点等> (取組の検討プロセス) インターネット上で中継される会議については、PC内蔵ボイスレコーダーを使用することで録音した音質が大幅に向上することが判明したため、この音声データを議事録AIにて変換したところ、変換精度が飛躍的に高まった。 (改善点) 「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」や「みんつく予算」など、特定の単語を登録することで、誤字を訂正する手間が省けたため、さらに作業効率が高まった。 <効果、成果> (効果・成果) 従来、3名で文字起こしを行い、常任委員会終了後に約1時間を要していた議事概要の作成が約30分に短縮された。また午前中の録音データは昼休み中に議事録AIで文字変換しておくなど、効率的に作業を進めることが可能となった。 (今後の展開) 同様の業務を行っている他部局(議会担当)へも有用性やノウハウを共有し、県庁全体の労務量軽減に繋げたい。 一方で、議事録AIでの変換が仮想空間上での作業となるため、音声データや変換後の文字データの受け渡しが煩雑となっている。仮想空間でなくとも議事録AIを起動できるよう、改善が望まれる。 <工夫した点や苦労した点> 固有名詞や人物名等は単語登録をすると誤字がなくなり、効果的だった。一方で、短い文字を単語登録すると、それに似た発音を誤って認識して変換してしまうため、登録する単語は「短か過ぎず、長過ぎず」がよいことがわかった。 |
本件問合先 | 県土整備部県土整備総務課 |
059-224-2762 | |
kendo@pref.mie.lg.jp |