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タイトル | 常陸牛のブランド力向上による儲かる経営体の育成 |
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施策・事業名称 | 本県の銘柄和牛である常陸牛について,子牛生産から肥育・出荷まで一貫した高品質な生産体制の構築と戦略的な販売活動の展開によりブランド力を向上させ,儲かる経営体の育成を図る。 |
都道府県名 | 茨城県 |
分野 | 農林水産 |
事業実施期間 | 令和2年4月1日~令和3年3月31日 |
施策のポイント |
本県を代表する常陸牛は,首都圏のみならず海外へも販路を広げ,出荷頭数が約 10,000 頭にまで拡大してきたが,著名な銘柄牛と比べると知名度が低い状況にあるほか,素となる子牛を全国から買い付けているため子牛の能力等の格差を要因とする品質差が一部に見られる。 また,本県肉用牛農家は家族経営が多く法人化率が低いことから,高齢化に伴う離農も多く,農家戸数は減少傾向にある。 このため,意欲ある経営体を対象に能力の高い繁殖雌牛の導入等を支援するとともに繁殖技術の改善を一体的に進めることで,子牛生産から肥育まで一貫した高品質な生産体制を構築し,常陸牛の更なる品質の向上と安定化を目指すほか,規模拡大や法人化を推進することで肉用牛生産基盤の強化を図る。 あわせて,常陸牛のブランド力の向上を図るため,マーケティング戦略に基づく戦略的な販売活動を展開する。 これらの取組により,儲かる経営体を育成する。 |
内容 |
○ 高品質な常陸牛の県内一貫生産体制を構築するため,肉用牛農家等を対象に能力の高い雌牛の導入等を支援するとともに,期待育種価等の遺伝情報に基づく選抜や受精卵移植の活用及び分娩間隔の短縮等の繁殖技術の改善を一体的に進める「優良繁殖和牛群整備対策事業」に取り組むことで,県内における優良な繁殖雌牛群の整備を推進する。 ○ 同時に,農家への指導体制を強化し,経営の規模拡大や法人化への取組を積極的に支援することで,儲かる経営体の育成を推進する。 ○ さらに,令和2年度に策定した米国市場における常陸牛マーケティング戦略に基づいた戦略的な販売活動を展開する。 【優良繁殖和牛群整備対策事業】 1 繁殖雌牛増頭支援 (1)繁殖雌牛導入等支援 外部導入又は自家保留により繁殖雌牛の増頭を図る場合の導入経費等への支援 補助率:1/2以内 上限:400千円以内 (2)繁殖コンサルティング支援 獣医師による妊娠鑑定や子牛の育成指導等を行う繁殖コンサルティングに要する経費への支援 補助率:1/2以内 2 高能力繁殖雌牛導入支援(35,000 千円) 肉質や増体等に関する能力が高い雌牛を供卵牛として県外から導入する経費への支援 補助率:定額700千円 3 繁殖牛舎の整備支援 簡易牛舎の整備に要する経費への支援 補助率:1/4以内(ALIC事業への上乗せ支援) 4 肉用牛増頭に向けた指導体制の整備 規模拡大や法人化等に向けた経営計画の策定,実行の伴走支援等 |
本件問合先 | 茨城県農林水産部畜産課生産振興G |
029-301-3993 | |
chikusan3@pref.ibaraki.lg.jp |