政策個表

タイトル ナッジやデザインを活用した「広告医学」による健康行動の仕掛け
施策・事業名称 未病改善プロモーション事業
都道府県名 神奈川県 本件問合先 神奈川県健康医療局保健医療部健康増進課未病対策グループ
分野 健康福祉 045-210-4746
me-byotaisaku@pref.kanagawa.jp
内容 1 趣旨・目的
神奈川県では、県民一人ひとりが健康にいきいきと暮らせるために、「食」「運動」「社会参加」を中心とする未病改善の施策を推進している。
しかし、健康への無関心・無行動層はそもそも健康イベントに参加しなかったり、健康関連情報にアクセスしないなど、通常の発信では情報が届かないという課題がある。
そこで、デザインやコピーライティングなどの広告的視点を用い、自然に行動してしまう仕掛けを使って健康行動を引き出す「広告医学」の手法を取り入れ、健康とは直接関係のない視点からのアプローチによって未病改善の取組みに関心を持ってもらい、健康・未病施策に繋げることを目的としたプロモーションを実施している。
※「広告医学」は横浜市立大学コミュニケーションデザインセンター長を務める武部貴則特別教授が提唱した概念
2 主な取組内容
(1)オフィスを活用した行動変容への仕掛け
ア Office Climbers(階段の利用向上)
階段の壁や踊り場等に登山をイメージさせる自然の風景写真を施し、登山感覚で階段を登る環境を作ることにより、エレベーターよりも階段を利用したくなる仕掛けを施した。
階段とエレベータの利用の割合を計測した結果では、仕掛けの実施後に階段を使う率が高まっており、行動変容効果が見られた。

イ Office Striders(健康的な速歩等の促進)
廊下にデザイン化された歩幅等の装飾を施し、楽しみながら健康的な歩幅や歩く速度を体感できる環境を作ることにより、自然に健康的な歩き方につなげる取り組みを実施した。
(2)未病改善プロモーション映像の作成・配信
未病改善の啓発のため、インパクトのある30秒映像を作成し、幅広い世代・属性の県民が訪れる映画館(県内5ケ所)で映画本編前に放映した。
通常であれば見えない「未病の悪化」を見える化することで、未病改善の重要性を伝えた。また、映画館以外でもウェブ上や大型モニター等での放映を実施し、広く啓発を実施した。(ウェブについては現在一時公開停止中)
(3)県民参加型プロモーション
農業まつりやショッピングモール内など、健康とは直接関係のないイベントや場所において、血管年齢や肺年齢測定などの身体健康測定を行いながら、測定結果に対して保健師や健康運動指導士等から助言・相談を実施した。
また、「未病改善おみくじボックス」を開発し、子どもから高齢者まで、様々な年齢層が手軽に、楽しめる形でアンケート調査を実施し、5,000名を超える回答を得た。
<未病改善おみくじボックス>
1 県が推進する未病改善の3つの取組み「食」「運動」「社会参加」の選択肢の箱(各組合せと「何もしていない」の8種)を用意
2 回答者が実施している取組みの箱からおみくじを引く
3 引いたくじを元に、保健師等が追加の助言を実施
4 引いたくじは、年齢層・性別ごとに回収箱に整理・回収
※くじには回答者が「実施している」と答えなかった取組みに対する助言が記載されている。(例:「食」の取組みのみを実施している、とした回答者は、「食」の箱からくじを引く。くじの助言は「風呂や部屋の掃除もやり方次第で運動に」(運動)、「おしゃべりで人との絆を深めよう」(社会参加)等、「食」以外のアドバイスが記載されている)
オフィスを活用した行動変容への仕掛け
オフィスを活用した行動変容への仕掛け