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タイトル | 民間事業者との連携及び自宅学習支援員によるきめ細やかなサポートによるICTを活用した不登校児童生徒への自宅学習支援 |
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施策・事業名称 | 不登校児童生徒への自宅学習支援事業 |
都道府県名 | 鳥取県 |
分野 | 教育・文化 |
事業実施期間 | 令和元年9月1日~ |
施策のポイント |
・株式会社すららネットのeラーニング教材「すらら」を活用 ・県教育支援センターに配置した自宅学習支援員による児童生徒への学習支援及び保護者支援 |
内容 |
○現状・課題 ・県内の不登校児童生徒数は年々増加傾向にあり、個別の支援等の不登校対策は喫緊の課題となっている。 ・高校生年代の青少年が何らかの理由で高校に進学せず主に自宅で過ごす状態となり社会的自立の機会を失っているケースがある。 ・不登校状態等で主に自宅で過ごす状態が続くと、学習空白が生じるだけでなく自己肯定感や意欲の低下につながりやすい。 ・不登校の子どもを支える保護者は、自分の子育ての責任として自己嫌悪に陥ったり、どのように対処すればよいか悩んだりする傾向にある。 ○取組内容 ・学びの機会を失っている不登校児童生徒を対象に、国語、算数・数学、英語の学習プログラムをインターネットを介して提供する学習教材ソフト「すらら」を活用した自宅学習支援を行い、学力補充や学校や社会への復帰の後押しを行う。 ※支援対象者は、県内の小・中学校の不登校児童生徒及び高校生年代(概ね20歳までの者も含める)であり、「自宅からほとんど出られていない」、「学ぶ意欲がある」、「保護者の理解協力が得られる」等の条件を満たす児童生徒。 ・県内3か所の県教育支援センター(ハートフルスペース)に自宅学習支援員を配置し、インターネットを介して学習の進め方をアドバイスしたり心的なサポートを行ったりする。 ・自宅学習支援員は、児童生徒の学習状況をパソコンで一括管理し、学習を進める上でつまずきが生じた際等に支援するとともに、保護者及び在籍校の教員と連携を図りながら、今後の支援の方向性について話し合ったり、保護者への支援・助言を行う。 ○効果 ・小・中学生においては、学校長の判断により、本事業による学習を出席扱いとすることが期待できる。 ・学習の機会が確保されることにより、学力が高まったり、自己肯定感が高まったりする。 ・保護者への支援により、保護者と児童生徒等への関わり方が改善される。 ○これまでの取組状況及び成果 ・令和元年度は21名の利用者への支援を行った。 ・小・中学生の利用者については、本事業による学習により、出席扱いとなったケースが複数あった。 ・高校生年代の青少年については、本事業による学習を重ね、高等学校卒業程度認定試験の受験や高校受験に向かうことができた者があった。 ・定期的な保護者支援によって、以前は保護者が一人で抱え込んでいた不安や悩みなどを、自宅学習支援員が共有することができた。それによって、子育ての不安や苦しみを軽減したり、保護者の子育てに対する前向きな姿勢を引き出したりすることにつながった。 |
本件問合先 | 鳥取県教育委員会事務局いじめ・不登校総合対策センター |
0857-28-2322 | |
ijime-futoukou@pref.tottori.lg.jp |