施策の ポイント |
本県の森林資源は,本格的な伐採の時期を迎え,「伐って,使って,植える」という循環利用の推進や,森林の経営管理が益々重要となる中で,林業担い手の確保・育成が喫緊の課題となっている。
他県では,林業大学校を整備する動きが広がっているが,本県では,林業の「就業環境の向上」と「人材確保・育成」を一体的に展開することが不可欠であるという認識の下,新たに「みやぎ森林・林業未来創造機構」を令和2年12月に設立し,産業界全体が参画して対策を進めることとしている(令和3年5月27日現在 会員数70)。
「就業環境の向上」については,経営強化就業環境部会を設置し,経営者とともに課題や改善策を検討することで,若い世代が魅力を感じる就業の場を創出していく。また,「人材確保・育成」については,「緑の雇用」研修などの既存の取組に新たなカリキュラムを組み合わせて,「みやぎ森林・林業未来創造カレッジ」として運営し,研修体制を強化していく。
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内容 |
林業関係団体,市町村,高等学校,県などで構成する「みやぎ森林・林業未来創造機構」内に就業環境の改善に取り組む「経営強化就業環境部会」と現場課題に対応する人材育成の企画運営を行う「研修事業部会」を設置する。
○経営強化就業環境部会
林業事業体が取り組む就労環境の改善目標を設定し,実践と課題の抽出を繰り返し就業環境の向上を図る。
○研修事業部会
経営強化就業環境部会で抽出された課題を踏まえて,研修を課題化。そのほか,研修事業部会の企画による技術支援や起業支援の課程を「みやぎ森林・林業未来創造カレッジ」として運営する。
これらの取組により,新たな担い手の確保と,活躍できる場の創出に取り組みながら,“地域(事業者)の稼ぐ力の強化”を図っていく。
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