政策個表

タイトル 都税財政の見える化プロジェクト
施策・事業名称 都財政のダッシュボード
都道府県名 東京都 本件問合先 東京都財務局主計部財政課
分野 行財政改革 03-5388-2667
事業実施期間 令和03年1月29日 ~ S0000064@section.metro.tokyo.jp
施策の
ポイント
【都財政のダッシュボードを公開し、アジャイルに改良を重ね、情報公開のQOSを向上させます!】
東京都では、令和3年度予算案の公表に合わせ都財政の情報を更にわかりやすく伝えるため、デジタル技術を活用し、予算や決算の主要なデータを可視化する都財政のダッシュボードを公開した。加えて、令和4年度予算案の公表に合わせ政策評価・事業評価の取組も公開した。

○本ダッシュボードの公開データ
・TOKYO予算見える化ボード
・東京都普通会計決算
・東京都普通会計財務諸表
・政策評価・事業評価見える化ボード

○本ダッシュボードの特徴
・シンプルにわかりやすく公表
・だれでも簡単にデータを利活用できる

都財政のダッシュボードでは、グラフや表等を効果的に活用し、経年比較や検索を容易にするとともに、財政情報のオープンデータ化を進めている。
さらに、ダッシュボードの操作性や掲載内容について、都民からの意見等を踏まえて改善を重ねていくことで、情報公開のQOS(クオリティ・オブ・サービス)を飛躍的に高め、都財政に関する都民の理解を深めるとともに、都政への関心喚起を促していく。
内容 1. 開発の経緯
コロナ禍において、施策とともに東京都の財政にも注目が集まっており、よりわかりやすい財政広報が求められている。
これまでも東京都では、財政をわかりやすく伝えるという観点から、予算の発表時には、「東京都予算案の概要」という約170ページの冊子や、「東京都予算案まるわかりブック」というポケットサイズの冊子を作成しており、そのPDFデータをホームページにもアップロードしてきた。
個々の情報については、わかりやすい表記に留意しながら作成しているものの、PDFデータの特性上、静止画像での表現に限定されていた。今後、更に都財政に対する関心を高めていくために、財政情報をもっとわかりやすく、利便性の高い形で公開していきたいという担当者としての強い思いがあった。
そこで、デジタル技術を取り入れながら都財政をわかりやすく伝えるツールとして、「都財政のダッシュボード」を開発することとした。

2. 開発の過程
まず、職員と幹部が上記課題意識に基づき議論を重ね、ダッシュボードに求める機能や、ダッシュボードが担う役割のイメージを共通のものとした上で、システムデザインを決定していった。
具体的には、基本的にシンプルな画面レイアウトとし、知りたい情報があれば、ユーザー自身の操作で深掘りできる形のデザインとなるように意識しつつ開発を進めた。
また、迅速かつ継続的な改善を可能とするために、契約事務に時間を要する業務委託によるシステム開発ではなく、財政課の職員が開発を行うことで、システム構築の内製化を図った。
開発にあたって、ビジネス現場でもよく利用されているBIツールの1つである「Power BI」を導入し、1か月ほどでプロトタイプを作り、それをもとに議論を深めていった。

3. リリースに至るまでに直面した問題・課題、その解決方法
作成担当職員はBIツール初心者であったため、インターネットでの情報収集や市販の参考書を読むなどして、試行錯誤しつつ独学により開発を進めたほか、必要に応じてデジタル技術を所管する戦略政策情報推進本部(現:デジタルサービス局)の職員と意見交換を行った。
周りの意見を取り入れるため、他職員によるテストプレイや幹部レクでのデモンストレーションの結果を踏まえ、公開前から幅広い意見を取り入れるよう努め、公開直前までブラッシュアップを行った。
さらに、内製化したことで、公開後も臨機応変に改善できるアジャイル開発が可能となったことから、ダッシュボードのユーザーから意見要望を伺う専用メールアドレスの運用を公開当日から開始することにした。
また、ダッシュボードそのものが、都民にまだ認知されていないのではないか、との懸念から、都財政のダッシュボードの概要や機能を紹介する短編動画を職員が作成し、都民により受け入れてもらえるような工夫も行った。

4. リリース後の成果や効果
リリース当日には、オープンデータとしてダウンロード可能なcsvデータに各項目の合計値を加えてもらいたい、というユーザーの意見があったことから、その日のうちに改善した。
また、意見集約方法に関しても、「メールよりも専用のご意見フォームを設置した方が意見を伝えやすい」というユーザーの声があったことから、Googleフォームを活用した満足度や意見を伝えるアンケートフォームを設置した。これにより、更に多くの意見をが集まった。
その後も、表示項目の内訳の表示ができるような機能の実装に加え、スマートフォンからのアクセスが3割に上っていることも考慮した、スマートフォン版のリリースなど、ユーザーからの意見を踏まえた柔軟な改修に取り組んでいる。
このように、定期的に改善を図っていることもあり、継続的にアクセスされているほか、アンケートフォームに集まった評価や意見では、概ね高評価をいただいているところである。
今後も、いただいたユーザーレビューを踏まえた改善やデータの更新を行い、引き続き都財政のダッシュボードのプレゼンスを高めていく。

5. 横展開に当たってのアドバイスや共同利用可能性
財務局主計部では「Power BI」を活用できる職員を増やし、発信内容をブラッシュアップすることで、財政の見える化に継続的に取り組んでいる。また、公開後、他自治体や庁内各局からも問い合わせをいただいており、ダッシュボードの開発・公開の後押しをしている。
都財政のダッシュボードに関する構築データは、「PowerBI」を導入すれば他の自治体においてもそのまま活用が可能である。各自治体の求めに応じ、東京都から構築データを提供することで、スムーズな横展開が可能と思われる。
東京都で蓄積したノウハウを全国の自治体に還元できるよう、ダッシュボード構築データを各自治体と共有するなど、行政全体のデジタル化、QOS向上に貢献していきたいと考えている。なお、東京都においては、本ダッシュボードに加え、政策企画局の「東京SDGsボード」やデジタルサービス局の「行政手続デジタル化ダッシュボード」等の取組事例の紹介を通じて、職員間でのノウハウの共有を図っている。
都財政のダッシュボード概要資料
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アンケートフォームへの遷移ボタン設置
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TOKYO予算見える化ボード(スマホ版)
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東京都普通会計財務諸表ダッシュボード
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