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タイトル | ローカル5Gを用いた地域課題解決 |
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施策・事業名称 | ローカル5Gプロジェクト加速事業 |
都道府県名 | 徳島県 |
分野 |
行財政改革 農林水産 商工・労働 地域振興・まちづくり 人口減少対策 |
事業実施期間 | 令和3年4月1日~ |
施策のポイント |
人口減少が進む地方では、医療、教育、農業等、様々な分野で課題が山積しており、Society5.0の先端技術を活用した地域課題の解決が期待されている。特に、地方の医師偏在や農業の担い手不足が顕著になる中、「5G」で伝送する超高速、超低遅延の高精細映像により、遠隔地間の診療や手術を行う「遠隔医療」やリモートで技術指導を行う「スマート農業」には、大いに期待が高まっている。 しかし、その運用開始は大都市部から順に進められ、地方において、5Gの利便が享受できるまでには長い時間を要することが想定される。 そこで、全国屈指の光ブロードバンド環境を有する本県では、その大きなアドバンテージを生かし、自治体等が地域や産業の個別ニーズに応じて自らの施設でアンテナを立て、柔軟に構築・運営できる「ローカル5G」の免許を全国に先駆けて取得し、ローカル5G環境の整備を進めている。現在、県内14箇所へと無線基地局の整備を拡大し、「遠隔医療」をはじめ、防災や産業分野でローカル5G技術の実装を図っているところであり、人材育成や企業誘致を行い、県内産業の振興、雇用の促進につなげる等、地域の課題解決に取り組んでいる。 |
内容 |
(1)医療分野:県立中央病院、海部病院、三好病院、徳島大学病院、徳島赤十字病院、徳島県鳴門病院 救急患者の「医療情報共有」や地域医療における「遠隔医療」を推進する。 また、今後、県内15病院で構成する「徳島医療コンソーシアム」に拡大を図ることとしている。 令和3年9月から同年12月にかけて、超高画質の8Kスーパーハイビジョン内視鏡をローカル5Gネットワークで接続し、遠く離れた病院間で8Kの手術映像を共有する全国初の実証事業を行った。 令和5年1月から同年2月には、総務省の「令和4年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」の採択を受け、走行中の救急車と搬送先病院間で患者の4K映像や心電図等のデータ連携を行う実証や、二次救急病院と三次救急病院間での医師間連携の実証等を行った。 令和5年12月から令和6年2月には、総務省の「地域デジタル基盤活用推進事業」の採択を受け、複数の救急車と複数の病院を同時接続し、複数救急車との同時データ連係による受入対応や、救急車と二次救急及び三次救急を接続する三者間コミュニケーションの実証等を行った。 令和6年度以降は、これまでの実証の成果を実装に繋げるため、更なる展開に取り組む。 (2)農業分野:農林水産総合技術支援センター 農業分野において、高品質生産や作業の超省力化を可能とする「スマート技術の開発」や、眼鏡型ディスプレイ端末「スマートグラス」を用いて学生と教員が視点を共有する実習等を行い、「スマート人材の育成」に取り組む。 (3)産業分野:工業技術センター 5G通信を介した試験・実験を行う「実証フィールド(オープンラボ)」を設置し、県内企業への5Gの導入促進と技術支援に取り組む。 (4)産業分野(人材育成):中央テクノスクール 「無線」「電気」「通信」の技術・資格の習得に向けた育成カリキュラムを導入し、「5Gインフラ」整備に対応できる人材育成に取り組む。 (5)防災分野(河川監視):海部川、那賀川 県管理河川に夜間対応の高精細監視カメラを設置し、徳島県水防情報へのリアルタイム伝送とともに、インターネットやCATVで配信し、地域住民の避難判断に活用する。 (6)行政分野:万代庁舎、南部総合県民局、西部総合県民局 パソコンの持ち歩きを可能とし、フリーアドレス及びペーパーレス化の推進を図るとともに、SIM認証によるセキュリティを確保したテレワークの実現につなげる。 (7)県内ネットワークの高速化 ローカル5G環境を活かす県域高速ネットワークを構築することにより、サテライトオフィスなど県内オフィスや徳島医療コンソーシアムに高速通信環境を提供し、企業誘致や医療分野に活用できる環境を整備する。 |
本件問合先 | 企画総務部情報政策課 |
088-621-2090 | |
jouhouseisakuka@pref.tokushima.lg.jp |