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タイトル | 水力発電所3Dモデルの作成及び活用 |
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施策・事業名称 | デジタル技術の導入推進 |
都道府県名 | 山口県 |
分野 | 環境 |
施策のポイント |
3Dモデルはあくまで素材であり、工夫により様々な使い方ができる。 今回作成した活用方法以外にも、発電所カードと組み合わせてARで3Dモデルを表示する等のPR方法も考えられる。 また今後も様々な新しい技術等が出てくる中で、新しいものを取り込み形にする風土を醸成していきたい。 |
内容 |
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素化の流れの中で再生可能エネルギーの重要性が高まることから、県企業局が行う水力発電の取組にも関心が高まってくるものと期待している。 県民の方々に水力発電の仕組みを伝える方法として、発電機を更新する際の分解時に発電機内部を直接見てもらうことが効果的であるが、時間や場所が限定されることからその機会をなかなか提供できないのが実状である。 そのため、いつでもどこでも水力発電の仕組みを分かりやすくPRすること、そして「デジタル公務員」への成長を促す観点から、企業局職員自らがxR技術を用いて既存水力発電所の3Dモデルを作成した。作成した3Dモデル動画は工業高校の出前授業などで活用し、水力発電の理解啓発や企業局のPR活動などに役立てている。 今後、他の発電所でも同様のモデルを作成し、水力発電の理解促進とデジタル化の推進の両立を図っていく。 3Dモデルはあくまで素材であり、工夫により様々な使い方ができる。 今回作成した活用方法以外にも、発電所カードと組み合わせてARで3Dモデルを表示する等のPR方法も考えられる。 また今後も様々な新しい技術等が出てくる中で、新しいものを取り込み形にする風土を醸成していきたい。 1 職員又はグループがソリューション開発に着手した経緯・動機 企業局の発電所見学等のPRは、実際に現地に行き施設を見ることが主になっている。しかし通常は動いている発電機を外側から見ることになり、内部構造を見ることや触れることは難しい。そのため気軽に内部を見ることができる3Dモデルを製作した。 2 ソリューション開発の過程 3Dモデルはblenderを使い職員の手で作成した。また当初は使用例については1パターンのみの予定であったが、今後活用する場合に何ができるのかイメージしやすくするため活用例のパターンを増やした。 3Dモデルの視認性を上げるために色合いを実物とは変えている部分もある。 3 完成に至るまでに直面した問題・課題、その解決方法 発電機内部はオーバーホールで分解した時にしか見ることができない部分があり、過去の写真や記録から必要な情報を探すのに苦労した。 作成した3Dモデルの使用規約の選定にも苦労した。企業局独自の利用規約を定めた場合、後の担当者が規約の解釈に悩む事態が想定される。そのため政府標準利用規約(第2.0版)に互換性があるCCBY4.0の採用を検討した。 4 ソリューション完成後の成果や効果 作成した3D動画は工業高校での出前授業で使用した。 5 横展開に当たってのアドバイスや共同利用可能性 今回は職員の手による作成のため問題はなかったが、作成を委託する場合はデータの権利については明確にする必要がある。契約内容によっては、別のイベント等に使えない場合もあるため権利関係の整理は必要である。 |
本件問合先 | 企業局 電気工水課 |
083-933-4030 | |
a40400@pref.yamaguchi.lg.jp |