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タイトル | 県内製造業のDX推進を支援する工業系試験研究機関の技術開発 |
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施策・事業名称 | 県内製造業のDX支援技術開発プロジェクト |
都道府県名 | 岐阜県 |
分野 | 商工・労働 |
事業実施期間 | 令和4年4月1日~令和7年3月31日 |
施策のポイント | 県内製造業者は、産業動向及び生活様式の変化に対応して、収益力や競争力を強化するため、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進を必要としている。そこで、企業や業界のデジタル化のステージに合わせた技術開発を行い、成果を技術移転することで、県内製造業のDX推進を支援する。 |
内容 |
生産基盤分野と地場産業分野を対象として、製造管理技術の開発、製造作業技術の開発及び製品評価技術の開発に向けて、5つの研究課題を設定した。 研究内容 ・スマートファクトリーを実現するためのデータ活用に関する研究開発 (生産基盤分野 / 製造管理技術の開発) 製造現場では、人手不足に伴う生産性、労働力の低下を補うため、デジタルデータを用いて人と設備が協働するスマートファクトリーの実現が望まれている。そこで、工場設備の異常検知に必要なデータを収集・解析し、設備管理するシステムを開発することで、加工精度を向上させ、企業の新分野への進出を促す。 ・協働ロボットを活用した作業高度化に関する研究開発 (生産基盤分野 / 製造作業技術の開発) 多品種少量生産を主とする企業は、複雑な作業やアレンジに対応する必要があるため、人手作業に依存していることから、自動化・省力化に有用なロボットの活用が期待されている。そこで、AI解析を用いて人や物の状態に合わせてロボットが動作するシステムや、簡素な操作システムにより人・ロボット・周辺機器が連動するシステムを開発し、工場構築・運用サービスへの進出を促す。 ・ロボットを用いた製造業における人作業の負荷低減手法の開発 (生産基盤分野 / 製造作業技術の開発) 刃物企業では、外注していた専門的工程を含む全工程を内製化しつつあるが、省力化やノウハウの継承が課題となっている。そこで、熟練工の研磨作業の数値化等を行い、研磨動作を行うロボットシステムを開発することで作業者の技能依存を解消し、リソースを活用して新たな製品を開発する。 ・IoTを活用した清酒の高品質化研究 (地場産業分野 / 製品評価技術の開発) 清酒は劣化抑制のため、瓶詰め後に熟成する瓶貯蔵が増えており、貯蔵庫間の温度のバラつきなど製品管理が課題となっている。そこで、IoTを活用した貯蔵庫の温度測定システムを構築し、熟成度の見える化により、国内外の顧客へ高品質の商品を出荷し、競争力を高める。 ・製品提案プロセスのデジタル化を目指したクッションの触感の可視化 (地場産業分野 / 製品評価技術の開発) 家具は実製品の体感を重視して購入されているが、オンラインでの直接購入やホームページで事前調査後に実店舗に来場することが増え、オンライン上で製品イメージを的確に伝えることが重要となっている。そこで、クッションの変形具合を可視化し、消費者に視覚情報で触感を伝える手法を開発して、技術移転を行い、オンラインを介した販売力の強化を図る。 |
本件問合先 | 商工労働部産業技術課 |
058-272-1111 | |
c11352@pref.gifu.lg.jp |