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タイトル デジタル技術を活用した需要に応える麦産地の育成
施策・事業名称 やまぐちの麦DX活用推進事業
都道府県名 山口県
分野 農林水産
施策のポイント 民間企業との連携により、AIによる穂数計測技術を共同開発
内容 【事業内容】
デジタル技術を活用して麦の栽培管理・品質の改善に取り組み、実需者が求める品質・量を安定的に供給できる生産体制の確立を図る。
▽高品質麦の安定生産支援
・生育予測に基づく高精度の栽培管理
・品質分析結果に基づく栽培改善
▽需要のある新品種や麦種への転換推進
・実需者が要望する新品種への転換
・需要のある小麦への転換

1 職員又はグループがソリューション開発に着手した経緯・動機
・高齢化が著しく進展する中、地域農地の受け皿となる担い手の経営力強化が必要。
・水田率の高い本県では、麦は担い手の経営主力品目であるが、全国的な豊作の影響から需要に応じた生産拡大が求められている。
・一方、国内流通量の約9割を輸入している小麦は、消費者の国産志向の高まりを受け、国産小麦を使った商品開発や原料の国産への切り替え等の取組が増加傾向。
・こうした動きを踏まえ、実需者の需要が増加する小麦を中心に県産麦の生産拡大を図り、担い手の経営力強化に取り組むこととした。

2 ソリューション開発の過程
・実需者との意見交換を踏まえ、関係機関が一体となって県産麦の需要確保に向けた取組を推進。
・実需者から要望されている高品質かつ均質な麦の安定供給を実現するため、従来の栽培方法にデジタル技術を導入することで、生育予測に基づく栽培管理を実践し、要望に的確に応えられる生産体制の確立に向けて検討を進めた。

3 完成に至るまでに直面した問題・課題、その解決方法
・全国的な豊作の影響により、特に裸麦で供給過多傾向となったため、需要量が減少。
・県全体で麦作付面積を確保するため、需要のある新品種導入や品質向上の取組強化により小麦を中心とした県産麦需要を確保し、供給過多傾向の裸麦を小麦に転換することで、県全体で麦の生産拡大を図ることとした。

4 ソリューション完成後の成果や効果
・実需者が求める品質・量を安定的に供給できる生産体制の確立により県産麦の需要が増加し、生産拡大が可能となることで担い手の経営力強化につながる。

5 横展開に当たってのアドバイスや共同利用可能性
・デジタル地図の活用が進めば、農地情報と栽培管理情報を一元的に管理することが可能となり、衛星画像を活用した生育診断が効率的に行えることから、高品質麦の安定生産につながる。
本件問合先 農業振興課
083-933-3385
a17300@pref.yamaguchi.lg.jp