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タイトル | 森林資源のデジタルデータを活用した効率的な森林管理業務を行える人材の育成 |
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施策・事業名称 | 森林デジタル人材育成研修 |
都道府県名 | 山口県 |
分野 | 農林水産 |
施策のポイント | 各種機器やシステムの基本的な操作方法に加えて、取得したデータの解析方法やデータを活用した作業計画の作成技術を習得し、効率的な森林管理業務や質の高い施業提案が行えるための専門的な総合研修を実施 |
内容 |
【事業内容】 専門的な研修の実施により、航空レーザやICT機器で取得したデジタルデータを高度利用できる人材を育成 〔研修の内容〕 ・QGISの活用 基本操作、応用操作、各種データ解析 ・ドローンを活用した森林資源調査(画像解析) 飛行計画の作成、森林測量の実施、森林資源調査 ・航空レーザ計測の解析成果を用いた経営管理制度への活用ほか 三次元情報による地形、森林資源、施業状況の把握、データ解析ほか ・境界明確化システムの活用 座標データとGNSSデータの結合、森林画像上に境界表示ほか ・森林施業の中長期計画作成 ゾーニング、路網計画、伐採計画、植栽・保育計画の作成ほか 〔研修の対象〕 森林組合職員(森林施業プランナー) 1 職員又はグループがソリューション開発に着手した経緯・動機 今後増大する森林施業を実施するには15万ヘクタールに及ぶスギ・ヒノキの人工林の現況把握や境界の明確化を行う必要があるものの、アナログ情報や人手をかけた現地調査による現在の森林管理業務では膨大な時間を要しており、各林業事業体にはデジタル技術を活用した業務の効率化・低コスト化が必要不可欠。 また、業務の効率化・低コスト化を進めるためには、レーザ計測やドローン計測によるデジタルデータを森林GISに取り込み解析を行う必要があるが、現在県内の林業事業体には、この技術を要する者がおらず、デジタルデータの解析等ができる人材の育成が必要。 2 ソリューション開発の過程 令和元年度から森林総合情報システム機能強化事業に取り組み、森林GISに経営管理権集積計画等の作成機能を付加するとともに衛星画像等を導入し、境界明確化等の効率化を支援するドローン撮影画像の活用体制の整備等を実施。 令和4年度からは、市町が行う森林経営管理制度の取組を支援するため、県・市町共同による航空レーザ計測・解析の取組を開始し、更なる森林資源情報のデジタル化・高精度化に取り組む予定。 3 完成に至るまでに直面した問題・課題、その解決方法 森林・林業とデジタルデータの解析手法の両方に対して専門的な見識があり、研修を実施できる者の選定。 4 ソリューション完成後の成果や効果 アナログ情報や人手をかけた現地調査などの膨大な時間を要する森林調査・管理業務が大幅に省力化できるため、作業全体の低コスト化が可能。 GIS機能を用いて広範囲のデータの解析(分析)が行われることで、立木の混み具合や地形の緩急などを解析し、長期的かつ質の高い経営計画の作成が可能。 森林所有者に対する質の高い施業提案が可能となり、森林所有者の施業同意の増加が見込まれる。 5 横展開に当たってのアドバイスや共同利用可能性 QGISは地理空間情報の作成、編集、表示、解析などGISの基本機能を搭載したフリーソフト。備わっていない機能もプラグインにより追加可能。 |
本件問合先 | 森林企画課 |
083-933-3464 | |
a17700@pref.yamaguchi.lg.jp |