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タイトル | とちぎデジタルハブで地域課題を解決! |
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施策・事業名称 | とちぎデジタルハブ事業 |
都道府県名 | 栃木県 |
分野 |
防災・危機管理 環境 健康福祉 農林水産 商工・労働 教育・文化 地域振興・まちづくり 人口減少対策 行政改革分野(住民・事業者視点) デジタル その他 |
事業実施期間 | 令和3年10月7日~ |
施策のポイント |
「とちぎデジタルハブ」は、地域の様々な課題と、デジタルによる解決手法を持つ者とのマッチングを図り、実証実験なども取り入れながら課題を解決する仕組みです。 とちぎデジタルハブを通じて、地域課題の解決を加速させるとともに、新たな技術の開発やビジネスモデルの創出を目指します。 |
内容 |
ⅰ 職員又はグループがソリューション開発に着手した経緯・動機 本県含め地方自治体が直面している地域課題については、AI・IoT等のデジタル技術も積極的に活用し、様々な主体が連携して解決を目指していくことが必要である。 また、解決に向けた手段となるAI・IoT等のデジタル技術を十分に活用するためには、地域のニーズを企業等が的確に把握し、新たなソリューションやサービスを提案・開発する動きを促すことも必要である。 そのため、個人・企業・行政・大学等の地域の様々なプレイヤーが協働し、地域課題の解決に取り組む新たな仕組みである「とちぎデジタルハブ」を令和3年の10月に開設した。 ⅱ ソリューション開発の過程 (機能について) 誰でも課題や意見を投稿できる専用サイトを設け、「コメント機能」や「いいね機能」を備えることで、投稿された課題に対する「意見」や「共感」を集め、また、見える化し、多くの人が抱える共通の課題を明確化できる仕様とした。 (多様な主体との連携について) サイトの構築にあたっては、多様な視点を取り入れるため、IT・通信分野に精通する企業や地域デザインを研究する大学教授、地域で活躍するNPO法人等の外部有識者と連携し、意見交換を重ねた。 ⅲ 完成に至るまでに直面した問題・課題、その解決方法 サイトを多くのプレイヤーにいかに活用していただくかが課題であったため、サイト構築と並行して、市町に向けて説明会を開催したり、県内企業や団体などに取組を説明したりするなど、職員が一丸となって周知 に努めた。 ⅳ ソリューション完成後の成果や効果 現在までに、12件のプロジェクトが立ち上がり、うち7件について実証実験を実施した(実施中も含む)。 実証実験を通じて、新たなツールの開発や効果的な施策に活かすためのデータが取得される等、地域課題の解決に向けた検討が加速化された。 ○デジタルハブ状況(令和5(2023)年5月1日現在) ・登録メンバー数:289人 ・投稿課題数 :29件 ・プロジェクト数:12件(内、実証実験実施数:7件※) ※分野:観光、林業、漁業、地域振興 等 ⅴ 横展開に当たってのアドバイスや共同利用可能性 当該事業の最終目的は、実証実験の成果を社会実装に繋げていくことであるため、実証実験の取組内容や成果等を当該サイトやSNSなどを用いて、わかりやすく発信するなどして、類似の課題を抱えるプレイヤーに情報提供して横展開を図っていきたいと考えている。 【参考】 ○とちぎデジタルハブの議論の流れ(4ステップ) 1 サイトに課題を投稿する(漠然とした課題をコメント等を通じてブラッシュアップ) 誰でも課題を投稿できるほか、投稿された課題を閲覧したり、コメントしたりすることができます。 様々な立場の人が意見や知恵を出し合うなど、Webサイト上で課題の本質や解決方法を議論します。 ここで良い解決案が思いついたり、新たなソリューションに出会えたりするかもしれません。 2 プロジェクト化する(明確化した論点をさらに議論)※1 課題をさらに掘り下げて議論したい場合は、プロジェクト化を申請し、メンバーを募ることができます。 参加を希望するメンバー同士でプロジェクトチームを作り、オンライン/オフラインによる意見交換を重ねて、課題の解決方法等を具体的に議論します。 論点が複数ある課題の場合は、複数のプロジェクトが立ち上がることもあります。 3 実証実験をする(必要に応じて社会実装に向けた実証を実施)※1 プロジェクトにおいて一定の解決方法案が見える段階まで議論され、これ以上は実証実験を経なければ実装化の判断が難しい場合には、有識者審査会を経て、実証実験を行います。 4 実証結果の横展開を図る(社会実装に向けた取組の横展開を実施) 実証実験の結果を基に、実装化に向けた検討を進めます。※2 さらに、同様の課題を抱える地域等に横展開を図ります。 ※1:投稿された課題の全てが「2 プロジェクト化」「3 実証実験」に進むわけではありません。 ※2:実装化は、プロジェクトリーダーやプロジェクトに参加した事業者等が実施します。 ○現在進行中のプロジェクト例(令和5(2023)年5月1日現在) 1 佐野らーめん店の混雑状況可視化による来訪者の市内周遊促進プロジェクト (課題) ①人気店に来訪者が集中し、待ち時間が長い →各店舗への来店時間を分散する仕組みが必要 ②人気店以外の店舗情報(特徴や魅力)が伝わっていない →各店舗の特徴をわかりやすく可視化することが必要 ③待ち時間が長いことにより、市内を周遊する時間を確保できない →待ち時間の有効活用を促す仕組みが必要 (取組) ①店舗に混雑状況計測ツールを導入することで、リアルタイムで混雑状況をマップに表示(○分待ち 等) →来店時間の分散や新たな店舗との出会いを促進し、観光客の満足度向上に繋げる ②専用Webページを制作し、各店舗の情報をわかりやすく一元的に発信。また、マップと連携し、各店舗の位置情報も可視化 →新たな店舗を知る機会を創出し、佐野らーめん店全体の活性化に繋げる ③マップ上に佐野らーめん店以外の周辺観光地情報を表示(開始時間 等) →待ち時間を有効活用するための機会を創出し、地域全体の経済効果の向上に繋げる 2 林業従事者の安全確保プロジェクト (課題) ①伐倒木による作業員の接触事故を防ぐためには、樹高の2倍以上の安全距離の確保が必要だが、正確な樹高把握は熟練者でないと困難 →両手が機材で塞がっていても、誰もが安全距離を計測できるツールが必要 ②作業員同士が接近しすぎると伐倒木による接触事故の危険が高まるが、チェーンソー等の騒音などで周辺に危険を知らせることが困難 →接近を作業員同士に振動によって自動で知らせるツールが必要 (取組) ①林業従事者が作業現場で利用しているイヤホンマイクの音声で、スマートフォンから樹高を計測するための距離計を操作できるアプリを開発 ②事故発生時の他者への自動連絡ツールを活用して、林業用ヘルメットへの取り付け、作業員同士の接近時(50m以内)に、ヘルメットへの打突によって自動で警報通知ができるように改良 3 カワウの漁業被害対策プロジェクト (課題) ①アユ等、多くの魚を食べてしまうカワウがどこから来るのか(どこに生息しているのか)がよくわかっていない ②カワウの追い払い方法が非効率(随時現場に確認に行き、発見したら追い払いを実施している 等) (取組) ①カワウの行動範囲を把握するため、カワウに取付け可能なGPSロガー(日本初)を開発。当該装置をカワウに装着し、取得した行動データによって、カワウの生息地を発見 ②カワウの飛来データをタイムリーに取得するため、LINEを活用したカワウ飛来報告アプリ「カワウ110番」を開発し、釣り人や漁協関係者から協力を得てデータの収集を実施 |
関連 ホームページ |
https://www.tochigi-digitalhub.jp/ |
本件問合先 | 総合政策部デジタル戦略課Society5.0担当 |
028-623-2824 | |
dx@pref.tochigi.lg.jp |