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タイトル | タブレット端末や環境モニタリングを活用した効率的な農業技術指導 |
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施策・事業名称 | スマート普及活動推進事業、遠隔営農指導体制構築支援事業、ハイブリッド普及活動展開事業 |
都道府県名 | 岡山県 |
分野 | 農林水産 |
事業実施期間 | 平成30年4月1日~ |
施策のポイント | 農業者の高齢化が進む中、新規就農者等の技術習得や早期経営確立が必要である。一方、コロナ禍では農業者に接することが制限され、農作物の生育状況を確認しながら直接指導する場面も減少傾向にある。農業普及指導センターでは、タブレット端末や環境モニタリング機器などのデジタル技術を用いて、農作物の生育状況や病害虫発生状況等について農業者と情報共有することで、農作物の安定生産や栽培技術の向上につなげた。 |
内容 |
【現状・課題】 農業者の高齢化が進む中、新規就農者等の技術習得や早期経営確立が必要である。一方、コロナ禍では農業者に接することが制限され、農作物の生育状況を確認しながら直接指導する場面も減少傾向にある。効果的な指導が求められている。 【取組内容】 1 タブレットを活用したオンラインによる技術指導 講習会では会場での密集・密接を避けるため、現地での受講は栽培経験の浅い農業者を優先にし、ベテラン農業者はオンラインで自宅のパソコンやスマホ等で受講する方式とし、普及指導員がタブレットで講習会の様子をリアルタイムで配信した。 2 SNSを活用した農業者へのタイムリーな情報提供 普及指導員が若手農業者とLINEグループを作り、生育に応じた栽培管理や病害虫の発生状況等を情報提供するとともに、ベテラン農業者の栽培のポイントをインタビュー形式で動画配信した。 3 環境モニタリングデータの共有 イチゴやスイートピー等のハウス内環境(温度、湿度、炭酸ガス濃度)を、モニタリング装置で計測し、クラウドを通じて普及指導員が農業者とデータを共有し、温湿度管理等の技術指導を実施した。 【効果】 1 タブレットを活用したオンラインによる技術指導 オンライン講習会の導入により、実際に生育状況を確認しながら新規栽培者等へ継続的な指導ができた。農業者からは、「オンラインでも、生育の様子がわかり参考になった」と好評であった。 2 SNSを活用した農業者へのタイムリーな情報提供 普及指導員からタイムリーに情報提供できたことに加え、LINEグループへの参加を通じて若手農業者の仲間作りが進み、活発な情報交換が行われた。また、動画は栽培のポイントを繰り返し確認でき、栽培経験の少ない若手農業者の技術習得に有効であった。 3 環境モニタリングデータの共有 クラウドでデータ共有することで、離れた場所からハウス内環境を確認でき、温度管理の省力化につなげることができた。また、普及指導員や他の農業者との情報共有が栽培改善につながり、機器導入前と比較してイチゴの収量が約2倍に向上した事例もある。 |
本件問合先 | 岡山県農林水産部農産課 |
086-226-7421 | |
nosan@pref.okayama.lg.jp |