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タイトル 水素社会とカーボンニュートラルの実現に向けて!FCVを夜間工事用電源として活用
施策・事業名称 SAGAエネルギー基盤再構事業
都道府県名 佐賀県
分野 環境
地域振興・まちづくり
その他
事業実施期間 令和3年4月1日~
施策のポイント 次の社会課題を同時に解決するため、国土交通省佐賀国道事務所と連携し、燃料電池自動車(以下、「FCV」という。)を夜間工事の照明等の電源として活用する実証実験を実施。
・水素社会の実現に必要不可欠な水素ステーションにおける水素需要の拡大
・道路工事現場における温室効果ガスの排出削減
・夜間道路工事における騒音や臭気の大幅軽減
実証実験の実施により、法制度上及び現場の作業管理上、さらに経済的にも、大きな問題が無いことを確認し、直ちに全国で実施可能であることから、全国に普及すれば、水素社会の構築とともに、工事現場での温室効果ガスの着実な排出削減に貢献できる。
内容 水素ステーションが整備されている地方都市を中心に、FCVの普及が進んでおらず、インフラの維持が課題となっている。また、道路工事現場では、ガソリン等を燃料とするポータブル発電機が使用されているため、カーボンニュートラルに向けてCO2排出削減が必要であるとともに、特に住宅密集地の夜間工事では、騒音や臭気による苦情も発生している。
そこで、FCVを夜間道路工事現場の電源として活用することで、これらの課題を同時に解決できるのではないかと考え、全国初の取組として、夜間道路工事において、FCVを電源として活用する実証実験を実施した。
実証実験の実施に際しては、より確実に課題や効果を検証・評価するとともに、全国への展開を容易にするため、国土交通省佐賀国道事務所と連携して実施した。
実証研究により、以下の効果等を確認している。

<結果>
・法制度上及び現場の作業管理上、さらに経済的にも、大きな問題が無いことを確認し、直ちに全国で実施可能。

<効果>
・発電機の臭気については、無臭となったことを確認
・騒音については、暗騒音と同等水準まで低減したことを確認するとともに、それにより作業員間の声が通るようになり、安全性が向上することを確認。
・自動車メーカーでも想定していなかった新たなFCVの需要創出に繋がる。
・FCVの用途拡大により、年間を通じて比較的安定した水素需要の創出に繋がる。
・FCVを日常的な電源利用の機会が増えることで、FCVを災害時の非常用電源として実際に活用できる可能性が高まる。

<課題>
・工事規制車線の変更等に際し、照明とFCVを切り離して個々に移動させる必要があり、水銀灯の再点灯に時間を要するため、一次的(10分程度)に現場が暗くなる。
⇒蓄電池を介して電力を供給する等の対策により改善できる可能性がある。
・外部給電器とFCVを接続するためのコードが短く、作業性が悪い(設備の配置に制約がある)。
⇒外部給電器のメーカーに情報を共有済み。
・「水素は危険」との印象があり、払拭するための啓発が必要。
実証実験の様子
実証実験の様子
配置図
配置図
FCV夜間工事利用のコスト(試算)
FCV夜間工事利用のコスト(試算)
関連
ホームページ
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00385346/index.html
本件問合先 佐賀県庁 産業労働部 新エネルギー産業課
0952-25-7369
shin-ene@pref.saga.lg.jp